A diary 9/6

藤巻さんの金融本を読んで、思ったこと2点。

 

①裁定者の投機的な動きは市場に必要か?

効率的な市場の実現が、経済成長に大きく寄与したのはそうだと思います。

しかし、現代では経済成長よりも、精神的・福祉的な成長の方が重視すべきだと私は考えるので、市場の効率性を多少犠牲にしてでも(金儲けがスムーズに行えなくても)、バランスを取りに行った方が良いと思います。

 

物質的な幸せと、精神的な幸せのバランスを取った結果、大もうけできなくなる代わりに、格差も小さくなり、全体の底上げができるでしょう。

 

②金融緩和は、ただの小競り合いのケンカを抗争に発展させる意味しかない

河原とかで、近所同士の高校のヤンキーがケンカしていたところ、片方が負けそう、ワンサイドゲームになりそうなので、拮抗を作り出すために、仲間を数十人呼んで、大規模なおしくらまんじゅうにする、というのが金融緩和でマネージャブジャブ策の意味です。

 

これにより、拮抗、どちらかが圧倒的に勝つアンバランスを防ぐこと、つまり安定は作り出しやすくなります。しかし、ケンカの参加人数が増えたために、全体の制御という観点では、「手がつけられなく」なります。

 

切れるカード、効果的なカードが手元からなくなっていく、金融政策によって積極的に市場に影響力を与えている見え方をしているが、実態は、市場においての存在感の希薄化、中央銀行の無力化ということが起こります。

 

同時に、「人間にとっての経済成長の価値」も希薄化していきます。

 

私にとっては好都合ですが、そういう局面を迎えているということを把握せずに、流されるままに流されるというのは、面白いのかなぁと不思議に思います。