A diary 9/5その②

京都アニメーションの放火殺人事件で、青葉被告の裁判が始まったというニュースを見ました。

 

36人死亡ということで、かなりひどいテロ事件だったと思います。

 

背景としては、

 

・幼少期に両親の離婚→父親からの虐待

・20代はコンビニバイト(人間関係上手くいかず)

・作家を志し、京アニの小説賞に応募するも落選

・自分の作品を盗作されたと思い込み、復讐として京アニを放火

 

のようです。

 

まず、人生の当初に虐待という障害があり、不可抗力的に生育が十分ではないハンデがあったと思います。愛情なしで育って、真っ直ぐ育つことはほぼ不可能だからです。

 

若いときは就業機会がありますが、年齢が上がると就職も不利になっていきます。それによる生活不安はあっただろうし、この不安が犯行の背景として重要な要素のひとつだったと思います。

 

作家になるという夢を持っている辺り、つまり、窃盗・強盗などの犯罪に走らなかった辺り、善悪観というものは最低限持ち合わせていたのだと思います。

※訂正:青葉被告は過去に、窃盗や、強盗をやっていたそうです。善悪観も決壊していたということ。誤りでした、すみません。

 

ここから転落が始まったようですが、本来ならば、当初の幼児期から、夢を持つのが正着でした。危機の瀬戸際で見る夢とは、現実逃避の建て付けであると言えます。

 

ここからは、青葉被告の思い込みのような妄想も始まっているようなので、ここまで来ると、ある程度「なるようにしかならない」制御不能だったのだと思います。

 

で、結果の行動としては「京アニスタッフの殺害」です。

 

一般的に「殺したい」は「死にたい」と表裏一体です。

 

「死にたい」は不快だし負担が大きいので、その責任をまるっと他に押しつけると、気が楽になります。

 

気が楽になりたいから、他人を殺したということです。これは珍しいことではないですが、思いとどまれる人とは「京アニスタッフを大勢殺して、本当に自分の気が楽になるか?殺したら自分はどうなるか?」という疑問を持ち未来の想像ができる人です。

 

もう、自身の制御を失っている場合は、「恣意的にターゲットを定めて」「ただ徒然に、気を楽にする」=「ターゲットを殺す」を実行することになります。

 

まとめると、今回の犯罪を防ぐためには2点必要です。

 

・虐待家庭の子供の保護強化

・保護した子供の将来の生活保障・雇用援助の仕組みを充実させる

 

早い段階で、青葉被告(幼少期)を孤児院のような施設で保護し、将来の夢を聞き、経済的・精神的安心のある環境で、夢に向けて時間をかけて、訓練もしていく、就業につなげる、というやり方が良いと思います。

 

青葉被告の責任を問うのは正当だと思いますが、基本的に「人はできないことはできない」のだから、「青葉被告ができるように(人殺しをしないように)」環境を整えていく方向に向かうのが正着だと思います。