A diary 8/30

中国から、福島原発の処理水放出について、嫌がらせ電話等が多発している、とのニュースを見ました。

 

客観的に見ると、中国(特に市民)は過敏に反応しすぎだ、という見方もできるんですが、そもそも中国国内の不安が大きすぎて、その責任を他責にしたいがための口実として処理水放出が選ばれたという見方を私はしています。

 

なので、もし中国をある程度コントロールしようとするならば、「処理水放出の安全性を丁寧に説明する」ではなくて、「中国国内の情勢不安を取り除く」という手段が効果的だと思います。

 

こう言うと、日本サイドは「嫌がらせまで受けて、なんで中国に利することをしなきゃならんのだ」と思うのは自然なことですが、

 

日本にとっては、こういった不安定さを持つ大国が、隣国である、という状況を鑑みると、中国との対決姿勢を拡大するのは無理があるなぁと思います。

 

日本は、主体的には「中国の嫌がらせは拒否」して良いと思います。

 

しかし大局的俯瞰的には、「普通にしてても、こういう問題とかで関係が緊張することもあるよね、だから、制御としては綱引きを「引く」ことはしないで、「緩める」ことを計画的に実行する手を打った方がいいな」という見方をするのが良いと思います。

 

その「緩める」手というのが、「中国の国内不安(習近平さんの不安かもしれないですが)を軽減させる、安心を与えること」になります。

 

そのため、経済的に中国と断絶することは悪手ですし、難しいながらも、中国市民に信用され、安心と実利を与えることができる状態に持って行くのが、外交政策としてベストではないかと思います。

 

最終的に、世界大戦でボコボコにする予定だ、というならば話は変わってきますが、結局、中国人とも共存するのでしょう。

 

ならば共存ありきで、良好な関係を作っていく努力は不断に必要だと思います。