対中国の考え方

中国は頭が色々考えてるし、チャレンジもしているので、ある程度素行が悪くても、育てた方がいいなぁと思っています。

 

ペロシさんが訪台したら、軍事訓練で弾道ミサイルを海に撃ったりしているわけですが、ポイントは、中国は不自由だということです。

 

普通の人間関係では、相手と友好的な関係を築きたいと思ったら、礼を尽くして、思いやりを持ち、お互いに利益になるようなことをするのが普通です。

 

で、それと反対のことをするというのは、敵対したいという意思表示のように見えます。

 

なので、外から見ると中国も「お前らと敵対したいぜ!」と言っているように見えるんですが、この解釈をすると戦争に向かってしまうので、軌道修正を「外が」する必要があります。

 

こっちが自らを修正をしても、中国が敵対する気マンマンなら意味ないじゃん、と思うのはもっともな意見ですが、自分の都合を通そうとするなら、適切なリスクとコストを払って、利を得るしかないのです。これは私の経験則です。

 

もしも十分な環境を提供したのにもかかわらず、中国が好戦的な態度を貫いた(武力を行使する手段への執着を見せた)なら、その時初めて、「じゃあ戦争しましょう」と開戦に向かえばいい話であって、戦争なんてやろうと思えばいつでもGOサインは出せますから、そういう安直なカードは切らずに持っておいて、それとは違う、難しいけど価値のあるトライに各国が取り組んだ方が良いと思います。

 

で、中国共産党は、どんな状態かというと、湧き出る噴水の上に蓋を乗せてその上でバランスを取りながら中華料理を作っている人みたいな感じだと思います。これは想像ですが、要点は、「危ないポジションにいるから作業(料理)に100%集中するのが無理」な状態だということです。

 

外交も、国家戦略も、理性的な行動はすべて「片手間」でやってるんですね。他の国も大体そうだと思いますが、この「片手間率」が中国は比較的高いと思います。「国民が直情型」かつ「多民族国家」だからです。

 

そういう状態ですので基本的には「イライラさせないように、あんまり邪魔しない方がいい」というのが周りの国の好ましいスタンスだと思います。よって、ペロシさんの訪台は、(みんな繁栄を是とするならば)悪手です。

 

で、我々が注力するべきことは「中国の邪魔をせずに」プラス「中国の勢いを活用して利を得る」ということです。

 

中国はアシストして育てれば、大きな勢い(需要増と生産能力増)を実現しますから、それを取りこぼしなく、各国が利益に繋げるような仕組みを構築する、というベクトルに進むのが良いルートですね。

 

クリアすべき問題点は、ゼロサムゲーム好きな人と、武力行使の手段に執着している人に、組織の意思決定権を与えない、ということです。

 

めんどくさいけど、色んな人がいますから、時流に合わせて人材を適切に配置して、地球全体でハーモニーを奏でることに集中すると良いと思います。

 

あと色んな層(レイヤー)がありますから、バッティングが生まれて逆風は吹くんですけど、「俺の層はこうするんだ」と、意志を貫く姿勢が大事になってきます。