自分が何をやっているのか

「自分が何をやっているのか」について正確に把握することは、非常に重要な作業です。

 

しかし、これを実行するのは相当難しいです。私も、自分がやっていることの1~2割くらいしか把握できていません。

 

脳に、そもそも、そういう機能が無いんですよね。

 

「以前、こんなこと考えたなぁ」

「5秒前にこんなこと考えたなぁ」

 

と「過去を思い出す」ことは可能ですが、この思い出した過去というのは、その過去の時点での「脳内物質放出プロセス」を、今時点で再現しているだけですから、かなり劣化したコピー情報であることは否めません。

 

私は特に記憶力ないので、もしかしたら記憶力が高い人は、実用に耐えうる「回想」ができるのかもしれませんが、おそらく・・・どんなにがんばっても、難しいんじゃないかと予想します。

 

カメラで写真を撮るように映像で記憶する、という技術がありますが、これって2次元情報ですよね、多分。必要なのは4次元情報の回想なので、ちょっと足りない・・・もし可能ならば、すごいことですが。

 

自分が何をやっているか、について、把握するのが難しいというのは、上記の「記録技術の質の低さ」と、あと「世界の連結性による観測不可能さ」もあります。

 

「家の中で掃除したら、家がきれいになって、心が気持ちよくなった」

 

このレベルの観測は十分可能なんですが、実際問題、物質世界においては、家の中だけで完結した現象というのは「無い」というのが正しい現状認識です。

 

すべてが繋がっているし、どこまで世界が広がっているのかわからないので、自分の半径1メートルにしか影響を与えない行動であっても、その行動による影響が「どんな質で、どのくらいのインパクトなのか」ということについては、全くわかりません。

 

例えば、地球という箱庭の周りに線を引いて囲ってしまえば、「環境に配慮して経済活動するのは良い事だね」という正解を得ることができるんですが、さらに広い世界、宇宙だとか、その外側だとか、そこまで考慮すると、必ずしもその善悪が通用するとは限りません。

 

そして、人間の観測能力の外側にも何らかの世界が広がっている可能性もあり、私はその可能性がけっこう高いと思っています。そこまで把握するのは非常に困難ですので、人間として生きているうちは、それを半ばあきらめています。

 

対策としては、

①可能な限り広範囲な世界を想定して

②「地球箱庭範囲」で最善を尽くしてGO

③把握していなかったパターン(運命)で失敗した場合、一時停止

④「③」を基に、広範囲な世界の再構築をする

※繰り返す

 

これで、おそらくいいでしょう。これよりも上回るパフォーマンスをすると、逆に危険因子扱いが確定する恐れがあるので、基本的に「できることをやる、できないことはやらない」という方針で良いと思います。これは予想ですが。

 

まぁ、本質的にはできないことなんて無いんですけどね。この辺は単なるバランス感覚です。これが真、とかいう類の言語ゲームではないので、注意してください。