【近況6/19】お説教のシミュレーション

たった今(21:30)、私はコンビニに行って買い物して、その帰りに小学生高学年らしき子供達が集団で歩いていました。

 

楽しくじゃれ合ったりして、おしゃべりしていて、「元気があっていいなぁ(私はもう体力落ちてきてるからうらやましい)」と思ったのですが、

 

その集団の最後尾の男子二人組が、

 

小さい交差点の横断歩道が青点滅しかけているところに、ダッシュして、

 

信号が赤になったら立ち止まって、もう一人の子が「アウトー!」って言ってたんですね。

 

その時私は「あぁ、子供だから交通ルールを守るのもじれったいんだろうな」と思ったのですが、

 

ちょっと目を離した後で、その二人が交差点を斜めに横切る形で、赤信号無視してテクテク歩いて行ったんですね。

 

それ見て私は「えっ『アウト』なんじゃないのかよ・・・」とちょっと落胆したのですが、

 

そのお説教をシミュレーションしてみようと思います。(実際に本人達に言えばいいんですけど、長くなるから言えませんでした)

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<お説教>

君たち今、赤信号無視して渡ったけど、危ないからそれやっちゃダメだよ。

 

その理由を言うからそれ聞いて考えてみて。

 

まず、君たちは赤信号を渡るのが「アウト」だと分かっていたね。

 

分かっていたけど、実際には渡ってしまった。

 

その理由は、「赤信号で待つのがかったるかったから」と「車が来なくて安全であることを確認できたから」だよね。

 

子供達「そうです」

 

その安全確認を、ミスることは想定している?

 

君たちは、100回の安全確認で、何回ミスると予想する?

 

子供達「それは考えたことありませんでした」

 

仮に、99%、100回中、99回ちゃんと確認できたとしても、

 

1回は確認ミスをする・・・つまり、車が走ってきてるのに、赤信号を渡ってしまうということだよ。

 

君たちのやり方だと、100回中、必ず1回は、安全確認を十分にしないで交差点を横断することになるよ。それが君たちの判断と、取った行動の実状・中身だ。

 

子供達「・・・」

 

その100回中1回のミスで、君たちは車に轢かれて死にうるんだよ。

 

車に轢かれるとどうなるか知ってる?

 

骨折などの軽傷で済むこともあるけど、最悪、死ぬか、もしくは神経を痛めると体が麻痺で動かなくなって、一生不自由な被介護生活を送ることになるよ。

 

これは交通事故に遭った人に、実際にあることで、珍しいことじゃない。

 

それは君たちにとって「絶対に嫌」なことじゃないかな?

 

子供たち「嫌です・・・」

 

君たちは、ルールを堅苦しく正直に守って、待つことがストレスに感じるんでしょう。

 

子供たち「はい、我慢したくありませんでした」

 

そのストレスを100回感じるのは、嫌だろうけど、その代わりに、「安全」という大事なものが手に入るんだよ。

 

逆に言うと、交通ルールを守るストレスを常に回避するのであれば、100回中のたった1回の判断ミスで、君たちは車に轢かれて痛い思いをすることがほぼ確定する。

 

ほんのちょっとの我慢を拒んで死ぬって、全く「割に合わない」よね?

 

子供たち「そうかもしれないです」

 

大人でも、たまにいるんだよ。

 

鉄道の踏切待ちで、上下線がダブって通過する場合。

 

一方からの電車が通った後に、下りてる遮断機をくぐって、走って通る人がたまにいるんだ。

 

その人は「十分に左右を見て電車がまだこないことを確認したから」「大丈夫だろう」「それよりも電車に乗り遅れて遅刻したら大変だ」

 

と思っていると思うんだ。君たちと同じようにね。

 

子供たち「・・・」

 

なぜ、これがダメだか、わかるかな?

 

答えは、さっきと同じ「安全確認が、常に成功するとは限らない」からだよ。

 

例えば、「連日の仕事で疲れているとき」「昨日夜更かしして寝不足のとき」「お酒を飲んで酔っ払っているとき」「恋人とケンカして不安なとき」

 

人は、常に元気で調子がいいわけじゃない。体調が悪いときもある。

 

そして、体調が悪いときは、当然、注意力が鈍って、判断ミスをしやすくなる。

 

そういうケースがあるのに、「遮断機が下りている踏切を渡ること」を、習慣化したらどうなると思う?

 

答えは、「体調が悪い日に」「安全確認をミスって」「踏切に侵入する」ことが、間違いなく起こる、だよ。これは決して「大丈夫」じゃないよね?

 

子供たち「はい・・・」

 

これを防ぐためには「赤信号の横断歩道」「遮断機が下りてる踏切」・・・「それらを絶対に渡らない」という「習慣」を身につけることが最も「お手軽で確実」なんだ。

 

これが「判断・行動が割に合う」ということだよ。

 

子供たち「確かにそうかも・・・」

 

自分たちの身は、大人が守ってくれることもあるけど、君たちが自立するためには、自分で自分を守れるようになった方がいいね。

 

誰も助けてくれないときだって、あるかもしれないし。

 

こういう「割に合う」ことが、君たちにとっての「正しさ」になる。

 

正しいことをするのは損ではなく、お得だって意味なんだよ。

 

お得の方を選べば、事故で命を落としたり、体が麻痺になったりすることを防げるようになるね。

 

私は、そうなることを望んでいるよ。これからは交通ルールを守ってほしいな。

 

子供たち「わかりました」

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この説明で、「いや、信号をバカ正直に守るなんてアホらしいっしょ?真面目かよ」と思うような子供とか大人は、いったいどれだけいるのか、それが興味あります。

 

当然、「お得な正しいことをするなんてクソ食らえだ」と思うことは、ただそれだけで不当であるとは思いません。

 

なんらかの精神的負債をしこたま抱えていて、焼け石に水で無駄に思える場合がそうです。

 

ただ、それをすると確実に損をする。

 

損をすると、自分が滅びやすくなり、周りも巻き込むこともよくある。

 

だから、私は、できるだけ自滅しないようにしています。

 

子供達も、自滅しないようになって欲しいです。

 

おわり