たった今(21:30)、私はコンビニに行って買い物して、その帰りに小学生高学年らしき子供達が集団で歩いていました。
楽しくじゃれ合ったりして、おしゃべりしていて、「元気があっていいなぁ(私はもう体力落ちてきてるからうらやましい)」と思ったのですが、
その集団の最後尾の男子二人組が、
小さい交差点の横断歩道が青点滅しかけているところに、ダッシュして、
信号が赤になったら立ち止まって、もう一人の子が「アウトー!」って言ってたんですね。
その時私は「あぁ、子供だから交通ルールを守るのもじれったいんだろうな」と思ったのですが、
ちょっと目を離した後で、その二人が交差点を斜めに横切る形で、赤信号無視してテクテク歩いて行ったんですね。
それ見て私は「えっ『アウト』なんじゃないのかよ・・・」とちょっと落胆したのですが、
そのお説教をシミュレーションしてみようと思います。(実際に本人達に言えばいいんですけど、長くなるから言えませんでした)
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<お説教>
君たち今、赤信号無視して渡ったけど、危ないからそれやっちゃダメだよ。
その理由を言うからそれ聞いて考えてみて。
まず、君たちは赤信号を渡るのが「アウト」だと分かっていたね。
分かっていたけど、実際には渡ってしまった。
その理由は、「赤信号で待つのがかったるかったから」と「車が来なくて安全であることを確認できたから」だよね。
子供達「そうです」
その安全確認を、ミスることは想定している?
君たちは、100回の安全確認で、何回ミスると予想する?
子供達「それは考えたことありませんでした」
仮に、99%、100回中、99回ちゃんと確認できたとしても、
1回は確認ミスをする・・・つまり、車が走ってきてるのに、赤信号を渡ってしまうということだよ。
君たちのやり方だと、100回中、必ず1回は、安全確認を十分にしないで交差点を横断することになるよ。それが君たちの判断と、取った行動の実状・中身だ。
子供達「・・・」
その100回中1回のミスで、君たちは車に轢かれて死にうるんだよ。
車に轢かれるとどうなるか知ってる?
骨折などの軽傷で済むこともあるけど、最悪、死ぬか、もしくは神経を痛めると体が麻痺で動かなくなって、一生不自由な被介護生活を送ることになるよ。
これは交通事故に遭った人に、実際にあることで、珍しいことじゃない。
それは君たちにとって「絶対に嫌」なことじゃないかな?
子供たち「嫌です・・・」
君たちは、ルールを堅苦しく正直に守って、待つことがストレスに感じるんでしょう。
子供たち「はい、我慢したくありませんでした」
そのストレスを100回感じるのは、嫌だろうけど、その代わりに、「安全」という大事なものが手に入るんだよ。
逆に言うと、交通ルールを守るストレスを常に回避するのであれば、100回中のたった1回の判断ミスで、君たちは車に轢かれて痛い思いをすることがほぼ確定する。
ほんのちょっとの我慢を拒んで死ぬって、全く「割に合わない」よね?
子供たち「そうかもしれないです」
大人でも、たまにいるんだよ。
鉄道の踏切待ちで、上下線がダブって通過する場合。
一方からの電車が通った後に、下りてる遮断機をくぐって、走って通る人がたまにいるんだ。
その人は「十分に左右を見て電車がまだこないことを確認したから」「大丈夫だろう」「それよりも電車に乗り遅れて遅刻したら大変だ」
と思っていると思うんだ。君たちと同じようにね。
子供たち「・・・」
なぜ、これがダメだか、わかるかな?
答えは、さっきと同じ「安全確認が、常に成功するとは限らない」からだよ。
例えば、「連日の仕事で疲れているとき」「昨日夜更かしして寝不足のとき」「お酒を飲んで酔っ払っているとき」「恋人とケンカして不安なとき」
人は、常に元気で調子がいいわけじゃない。体調が悪いときもある。
そして、体調が悪いときは、当然、注意力が鈍って、判断ミスをしやすくなる。
そういうケースがあるのに、「遮断機が下りている踏切を渡ること」を、習慣化したらどうなると思う?
答えは、「体調が悪い日に」「安全確認をミスって」「踏切に侵入する」ことが、間違いなく起こる、だよ。これは決して「大丈夫」じゃないよね?
子供たち「はい・・・」
これを防ぐためには「赤信号の横断歩道」「遮断機が下りてる踏切」・・・「それらを絶対に渡らない」という「習慣」を身につけることが最も「お手軽で確実」なんだ。
これが「判断・行動が割に合う」ということだよ。
子供たち「確かにそうかも・・・」
自分たちの身は、大人が守ってくれることもあるけど、君たちが自立するためには、自分で自分を守れるようになった方がいいね。
誰も助けてくれないときだって、あるかもしれないし。
こういう「割に合う」ことが、君たちにとっての「正しさ」になる。
正しいことをするのは損ではなく、お得だって意味なんだよ。
お得の方を選べば、事故で命を落としたり、体が麻痺になったりすることを防げるようになるね。
私は、そうなることを望んでいるよ。これからは交通ルールを守ってほしいな。
子供たち「わかりました」
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この説明で、「いや、信号をバカ正直に守るなんてアホらしいっしょ?真面目かよ」と思うような子供とか大人は、いったいどれだけいるのか、それが興味あります。
当然、「お得な正しいことをするなんてクソ食らえだ」と思うことは、ただそれだけで不当であるとは思いません。
なんらかの精神的負債をしこたま抱えていて、焼け石に水で無駄に思える場合がそうです。
ただ、それをすると確実に損をする。
損をすると、自分が滅びやすくなり、周りも巻き込むこともよくある。
だから、私は、できるだけ自滅しないようにしています。
子供達も、自滅しないようになって欲しいです。
おわり