A diary 8/22その④

毎日新聞で、福島原発の処理水の海への放出についての記事を読みました。

 

処理の流れは

①汚染水

 

②ALPSでトリチウム以外の放射性物質を除去

 

③複数のタンクの処理水を別のタンクに入れる

 ※タンク毎に放射性物質の濃度が異なるため

 

トリチウム以外の放射性物質が除去されていることを確認

 ※この確認作業に1タンク当たり2ヶ月かかる

 

⑤・OKの場合:海洋放出

 ・NGの場合:再度②ALPSでトリチウム以外の放射性物質を除去

  ※この再度要処理水を入れておく清潔なタンクが未だ用意できていない

 

みたいな感じで、海洋放出のすべての作業が完了するまで30~40年かかるとのことです。

 

ニュースで報じられているのは、福島沖の水産物に対する国内外における風評被害の問題です。

 

本当に、安全なのか?というと根拠は「フランスとかみんなやってるから、たぶん大丈夫」って感じじゃないかと思います。

 

長期的なスパンで言うと、「みんなが信じてる安全基準」が本当に安全かはわからないはずです。

 

つまり、これは風評被害という枠に収まらずに、「公害」となる可能性はあります。

 

それに加えて、「ちゃんと汚染水をノーミスで処理できるのか」という別問題もあります。30年以上かかるのであれば、何らかのミスは起こっても不思議ではない。

 

こうして見ると、人体への放射能汚染の可能性を、完全に拒絶するのは無理があるなぁと思います。

 

魚を食べる食べない以前に、「人体に有害な原子力発電を利用してきて、これからも利用すること」と人間がどういう態度で対峙するのか、という道徳授業が必要だと思います。

 

災いはとにかく振り払う、寄ってきた蚊をたたき落とすように拒絶する、というのは、私はあまりやらないですね。

 

だって、原子力発電利用したの自分じゃん、自分で撒いた種じゃん、と思うからです。

 

私は原子力発電のテクノロジーは知らないし、「原子力発電で作った電気をください」とリクエストした覚えはないですが、事実として、核で作った電気を長年使用して生活してきました。

 

それなら、負の側面も、当然くるだろうなと思います。

 

例えば、放射能汚染された魚を食べて健康被害を受けるとか。

 

私のルートとしては、

 

放射能汚染水の処理は不能かもしれない→魚を食べる→健康被害あるかもしれない

 

これですかね、電気を使いまくった人の末路としては。

 

放射能は、宇宙には山ほどあるだろうし、大気圏で守られていることがちょっと奇跡的なことだと思います。

 

いずれ、その守りは薄くなり、ある程度ダメージを負うことは避けられないのだろうなぁと思っています。

 

オッペンハイマーさんが悪いわけではなく、アメリカもしくはロシアが悪いわけじゃない。

 

どうあがこうが、放射能汚染は避けては通れない道のような気がします。

 

じゃあせめて全滅を防ごうか、という志向でテクノロジーを発展させていくのがいいと思います。