【徒然日記】トランプさんの擦り切れそうな関税カード

ヤフーニュースで興味深い記事を読みました。

 

高橋洋一さんのYOUTUBEチャンネルでの発言を取り上げていますが、

 

それによると、米トランプ大統領がEUに対して「米国産の天然ガスを輸入しないのならば、関税を課す」というディールを持ちかけたそうです。

 

これを見て、私は「トランプさん、ちょっと関税カード一辺倒で、投げやりになってないか?」とクスッと笑ってしまったのですが、

 

高橋さんの解説によると、

 

ロシアはエネルギー資源を中国やインドに輸出しているが、現在その市場価格が高めなので、それにロシア経済が救われて、体制がキープできている側面がある。

 

もしもアメリカが天然ガスを大量輸出すれば、燃料価格も下がるので、ロシアが窮する効果がある。

 

とのこと。

 

なるほど、そうなのかと思いましたが、

 

トランプさんの交渉カードって、「関税」以外にないのかなぁ?と興味が湧きました。

 

確かに、関税を交渉材料にして、脅しをかけるのは、けっこう有用ですけど、

 

あんまりそれ一辺倒だと、「芸がないな」っていう印象を持たれるんじゃないか?というか、なんというか、「トランプ大統領って関税バカなのか?」みたいな舐められを国際社会からされるんじゃないか、という発想が湧いてきました。

 

確かに、そもそもトランプさんは「保護主義」的な戦略なので、

 

比較的広範で高い関税蔓延して、自由貿易に負荷がかかり、グローバル輸出経済が歪み(不平等・偏り)を持っても、

 

トランプさん「別にいいよ!どうせ保護主義だし!弱い国が落ち込んで強い国が勝つんだよ」っていう、

 

構造的には、関税カードを切りまくっても、理はあるんですよ。

 

でも、本当に関税一本槍だったら、なんか「バカっぽいな」あるいは「悲観しすぎて、元気が無いから投げやりになってるのかな」という心配をしました。

 

実際は、関税カード一本槍じゃないのかもしれない(他にも色んなアプローチでディールを持ちかけてるのかもしれない)ですけど、

 

トランプさんだったら、なんかやりそうだなと思って、面白かったという感想でした。

 

高橋さんは、「もしトランプさんから天然ガスの輸入を持ちかけられたら、日本は好都合だから飲めば良い」とのこと。

 

何やら、日本は国策のエネルギー計画発表で、「火力発電」の割合を減らすような文言があったらしく、

 

その点が、高橋さんによると「アホ」とのことです。

 

私も、原子力発電が、現状では費用対効果の面と環境リスクの面で、あんまりプッシュすべきではないなという考えです。原発ゼロにするのは事実上不可能ですけど。

 

日本の火力発電は、環境破壊しないようになんか化学物質混ぜて工夫したり、そういう火力発電を東南アジアに輸出したりしているので、

 

その方向性は、突き詰めて、技術の活用の機会を増やした方がいいかなと思っています。

 

そもそも、「地球温暖化」をキャンセルしようという発想が私は希薄で、

 

「人間にとって住みにくい地球環境(第一次産業が一部壊滅したりする)で、がんばってなんとか生き残ろう」

 

という方が、活路となると思っています。

 

地球温暖化を防ぐことをMUSTにして、原子力発電をどんどん増やす方が、リスクがはるかに高いし、

 

おそらく第三・第四の原発事故も当然あり得ますから、

 

原発を手広くやるべきではないんですよ。

 

もし原発をプッシュするのであれば、「必ず世界のどこかで原発事故が定期的に起こる」というほぼ確実な見通しを織り込んで欲しいですね。

 

私は織り込めないですよ。それするくらいなら火力発電で地球温暖化した方がマシです。

 

「AI技術の基盤となる電力の需要に応えなきゃ」→「じゃあ原発しかねぇじゃん」

 

みたいな、戦略性のない、なし崩し的なエネルギー政策の決定は、あまりにも将来に対する責任のない、自暴自棄な態度になると思います。

 

なので「あーみなさん、これから地球、暑くなるから、よろしく!」と言って、

 

性能の良い火力発電所を、発展途上国に輸出して、技術立国日本としての国際的プレゼンスを上げる、というのがいいかなと思います。

 

その点(火力発電重視)では、高橋さんと理路は異なるけど、同意見ですね。

 

おわり