化石燃料と地球温暖化について

以下は、ただの個人的な意見なので、聞き流してもらってもいいですが、そういう意見もある、くらいに受け取って頂けると幸いです。

 

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ヤフーニュースで地球気候変動会議のCOP28で、NGO団体が日本にいつもの「化石賞」を授与した、との記事を読みました。あとニュージーランドも同賞を受けたそうです。

 

岸田首相がアンモニア混燃の石炭火力発電の(輸出も含めた)推進を進めている点が、問題解決に後ろ向きであると批判されているようです。

 

私は、まず、地球温暖化が、本当に温室効果ガスの影響なのかどうかのか裏が取れないので、そこを確信できていませんが、そうだという前提で書きます。

 

結論としては、「石炭火力発電の環境への影響や発電効率を改良して、推し進める」ことに賛成しています。

 

<背景認識>

現在、地球では体感でわかるくらいの気候の荒れや、温暖化現象、そしてそれによる生態系の変化、第一次産業への影響など、「やばい」ことになっています。

 

それを、食い止めよう、というのは賛成します。

 

ですが、今まで、歴史上の産業革命期からドンドン地球への負荷を高めてきたという経緯を踏まえると、「そこまでやっておいて」「代償を払わないつもり」にはなれません。

 

「やばい状態になってきた」→「みんなで方針転換しよう」→「環境被害は少なからずあったけど、なんとか収まったね」

 

というサクセスストーリーは、誰しも求めることでしょうけど、少なくとも私の判断では、「そう受けません」。

 

つまり、「地球温暖化とそれによる被害、人死に」は許容して、それを一旦受けて、カウンターをする「後の先」を取った方が良いと判断します。

 

「本当に、被害を抑え込みたい」のであれば、「もっと早期に手を打つべきだった」、「もうその防衛ラインは守る機を逸した」という認識です。

 

ちょっと胡散臭くて若い環境活動家のグレタさんが怒号を上げ始める前に、自制して、押さえ込むべきだったのです。「もしもきっちり防衛するならば」の仮定においてはそうすべきだった。

 

しかし、機を逸して、資本主義の競争に熱中して、「まじで、やばいとこまできてしまった」。

 

それはそれで、過去のことなので、良いとしましょう。ただ、事実として、あまりにも対応を始めるのが「遅すぎた」と言えると思います。

 

「対応が遅かった」過去を肯定し、それを受ける姿勢を取るならば、「ある程度の被害」つまり、「クリティカルに至らない程度の規模の被害」は、受容するのが正着だと思います。

 

例えば、原子力発電に手を出して、恩恵にあずかって、一方では放射能汚染を完全拒否するのか?

 

それはあまりにもご都合主義ではないでしょうか。実際、ロシアでも、日本でも、深刻な放射能汚染問題に直面しています。それは想定されうるダメージです。(どこの国でその被害が出るかというのは想定不可能ですが)

 

なので、ずぅっと使ってきた「化石燃料発電」を、ドン!と断じて、「被害ナシね!」というのはちょっと現実的ではないと思います。

 

化石燃料でも、日本の技術力によって、その性能は日進月歩しています。

 

特に、発展途上国などの、「単位時間当たりの馬力」が必要な状況下に置かれている国では、とても有用であり、日本がその技術を渡すことは有意義だと思います。

 

ある時点(2050年とか)から化石燃料を一切使わない、というのは一体どれくらいリアルなことなんでしょうか?

 

原子力発電と、再生可能エネルギーのみで、回すんですか?

 

で、原子力発電への依存度を高めて、地球温暖化問題の次は、未来のどこかの国の大事故による放射能汚染問題の対応に国際社会はあたふたする予定なんでしょうか?

 

そうじゃないでしょう。正着は、「環境問題による被害をクリティカルを避ける程度に受けつつ」「エネルギー源のベストミックスを追求する」だと私は思います。

 

そのエネルギー源のベストミックスの中に、「化石燃料」という要素は、必ず入ってくるだろうと、思います。

 

だからこそ、日本や他の先進国の技術力で、使いやすい「石炭火力発電」を実現するという、今の日本の立場は、肯定されるものであると考えます。

 

「いや、エネルギー源のベストミックスはこうだ!」「化石燃料は外せる」という意見がもしあるならば、私は喜んで拝聴します。

 

それがもし、現実的に本当にベストミックスであるならば、私は今日の日記を書いたことの誤りを認めて、謝罪したいと思います。

 

ある程度推測を含んでもいいから、世界中の学者さんでも誰でもいいので、「これが未来のエネルギーの体系だ」ということを示して欲しいと思います。

 

私は、ある意味「勘」だけで、化石燃料は手放せないだろうな、と言っているだけです。

 

科学的な証拠や根拠に基づいて、「化石燃料は手放せる」という理論を、出して欲しいです。

 

そうすれば、日本の岸田首相も、考えを変えるかもしれません。

 

その理論が出ないのであれば、私は「化石燃料は必須だ」という意見を変えません。

 

勘であっても、けっこう精度が高いと思ってますから。

 

日本は、不名誉に翻弄されずに、石炭火力発電の技術を研ぎ澄ます方向にいって欲しいと思います。

 

自分の信じる道を行きましょう。それはみんな同じことですね。