情報の双方向性

今回のテーマは「情報の双方向性」ということで、

 

これは重要なテーマなので、気を引き締めて、丁寧に書いています。

 

私には珍しく、スマートな作法に従って、最初に結論から書きますが、

 

結論としては、

 

「ある情報体が『一体』であるための必要条件のひとつは、『情報の双方向性が満たされていること』である」

 

ということです。

 

情報の双方向性とは、例えば、

 

「誕生日おめでとう」と誰かに言われたら

 

「ありがとう」と笑顔で返すこと、とかです。

 

あるいは、

 

「鉱山をめちゃめちゃ掘ってたら」

 

「内部で崩落した」

 

とかも双方向性です。

 

「自分が何かを発信したら」「相手から返事が来る」

 

これを「情報の双方向性」と言っています。

 

これは「因果関係」とも関係があります。因果関係とは、「情報の双方向性」が満たされている場において、規則性を見いだす考え方です。

 

この日記は因果関係のテーマじゃないので、これ以上言及しません。

 

情報の双方向性を語るための媒体として「欲望」を例に取ります。

 

一般的には、「自分には○○の欲望があるから」→「○○の行動を取った」

 

みたいなフローチャートがあるような概念が普通です。

 

「肉をたくさん食べたいから」→「焼き肉屋で夕食を食べた」とかですね。

 

ここで、「情報の双方向性」という場からこの現象を見てみます。

 

もしも「『自分』と『世界(自分以外)』が一体であるという仮定の下においては

 

世界側から、あなたに対して「肉をたくさん食べたい欲望」を持って欲しい要請があったから、あなたはその欲望を持った、と言えるということになります。

 

「焼き肉屋があなたに肉を食べて欲しかったから」→「あなたは肉を食べたい欲望を持った」

 

というフローチャートの逆流ですね。

 

「一般的な情報フロー」と、「逆方向の情報フロー」が

 

同時に両立しているとき、「あなたと世界は一体である」という条件を満たすことができる、ということです。

 

もうひとつ欲望の例を書きますが、

 

「怪我をしたくないから」→「大けがしたときに苦しんだ」

 

という情報フローも、「もしも世界が一体であるならば」「双方向性がある」と言えます。つまり逆流もある。

 

「世界から大けがして苦しむことの要請があったから」→「あなたは怪我をしたくないと思った」

 

というように、人間の欲望が存在することは、たまたま生まれ持ったナチュラルの偶然ではなく、世界からの要請-必然性-があるという概念です。

 

そして、ここから先が特に伝えたいことなんですけど、

 

この考え方に沿って解釈するのであれば、

 

「じゃあ、自分が今持ってる欲望も、必然性がある正当なものなんだな」

 

となります。

 

それはそれで正確ですけど、

 

「じゃあ、欲望のままに、流れていこう~」となると、ちょっと問題が出てきます。

 

その欲望を受信している「あなたの有意識」がありますよね。

 

「この欲望は、変態チックだから、ちょっと人前で見せるのはできないな」とか。

 

「世界からの要請で欲望を受け取る」

→「あなたの有意識がその欲望をはずいと思う」

→「でも結局欲望に流されて行動に移す」

 

という情報フローがありえます。

 

ここで、「あなたの有意識」が、何らかのリプライ(ここでは「はずい気持ち」)を返すことが、とても重要になるということです。

 

その返信がなければ、世界からすると、「あなたの有意識」は「我々と一体」じゃないな、「分離・分断が進行しているな」という解釈を持ちます。

 

なので、「はずい」でも何でもいいのですけど、とにかく「あなたの有意識」「が」何らかのリプライを返す必要が常にあるということです。

 

ここから拡張していくと、

 

じゃあ「あなたの有意識」が、世界に向けて「発信」することも、

 

「もしもあなたと世界が一体であるならば」とうぜん想定されているということになります。

 

「あなたの発信」に対して、世界は必ずリプライをします。この情報の双方向性を、大事にして欲しいと私は思っています。

 

ここでちょっとショッキングな例を挙げますが、

 

世の中には、人を殺して、快楽を得る人は存在します。

 

これはネットで知ったことですが、そういう快楽殺人者の脳を観察すると、脳に数センチの傷が入っていることがあるそうです。

 

つまり、先天的な脳の傷による、人格障害のようなものです。

 

私はこれを知って、「あぁ、じゃあ自分の脳にも傷が入れば、簡単に快楽殺人者になりうるんだな」と思いました。

 

で、先ほどの話と繋げると、

 

「世界がその人に殺人に快楽を持って欲しい要請があった」→「殺人に快楽を持つようになった」

 

という逆フローもあるということになります。

 

そこで、その人の有意識が、どう思うか?

 

「へへっ人を傷つけるのたぁのし~い♫」と思う人もいるでしょう。

 

そういう人は、実際に行動に移すと思います。

 

でも、違う運命もありえます。

 

「人を殺すと、気持ちいいけど」

 

「オレは・・・オレは本当はこんなことしたくない」

 

「本当は、普通に、友達と楽しくおしゃべりして、一緒に遊んだりしたいんだ」

 

「オレは殺したくない!」

 

と思うケースだってあり得るし、世界はそれを想定しています。

 

つまり、

 

「世界がその人に殺人に快楽を持って欲しい要請があった」→

 

その後に、

 

あなたの有意識が

 

「オレはその要請を拒否する!」というリプライを返すこともできるのです。

 

「オレは殺したくない!絶対に人を殺さない!」

 

という強い決意が、世界には必ず届きます。

 

そして、その発信の次のリプライも必ず来ます。

 

もしかしたら、殺人に快楽を得る性質は変わらないかもしれませんが、

 

おそらく、その人は、「人を殺すことはないでしょう」と言えます。

 

ということで、「あなたの有意識」も、世界と一体であるのを望むならば、

 

「発信を受けて、それに対して、きっちり返す」ということを大事にして頂くと幸いです。

 

今回は以上です。

 

ここまでを踏まえると、

 

「なぜ偉い立場の人の命令を、何も考えずただ聞いて従うだけ」が問題か、おわかりになると思います。

 

あなたの有意識が、リプライを返さず、世界から分断されるからですね。

 

まぁ、偉い人側が、リプライを雑音だと見なしているからという側面もありますが。

 

「自・他一体」の方が、何かと都合がいいので(というか分断の方がクリティカルなので)、ちゃんと、情報の双方向性を満たしていきたいな、と私は思っています。

 

重要なテーマと書きましたが、けっこう妄想チックになってしまいましたが、

 

この日記はいいこと書いてると自画自賛しています。

 

読んで頂いてありがとうございました。