どうやら世界のあらゆる階層で反イスラエルのムーブが起こっているようです。
そりゃ民族浄化のようなジェノサイドをやっているんだから、「これは良くない、悪いことだ」と思うのは当然です。
しかし、それをもって、「イスラエル人(の大半)は悪いやつだ」と判断するのは早計かと思います。
一方、ハマスなど、威嚇のためや、相手を屈服させるために暴力を使う連中は、「悪いやつ」だと思って良いと思います。
この差は何かというと、「一般に共通する普遍的な価値観を持っているかどうか」です。
「力を誇示・行使して、相手を屈服させることができると心的に安心感があり嬉しい」
というのは一般的な価値観ですね。テロリストと、日本のヤンキーは価値観を一部共有しています。
もちろん、日本のヤンキーはイスラム教の神を信じている人はほとんどいないので、「似ている」わけではないですが、共有する部分が有るということを言っています。
テロリストと、信心深いキリスト教徒も、「神を信じる」という点で、共有する部分があります。それぞれの価値観において共通している「部品」があると言った方がわかりやすいでしょうか。
つまり、価値観を構成する一般的でメジャーなパーツを組み合わせれば、テロリストの価値観は創れるということです。
具体的には「神を信じる」「ヤンキー」に、資金と軍事兵器を渡せば、テロリストの出来上がりです。
一方、イスラエル人は、「一般的な価値観の部品」だけでは、創ることができません。
特殊な部品としては
「自分たち(ユダヤ教徒)だけが救われる」
「我々は救われない他宗教の民からの攻撃を受けるのが当たり前である」
「知恵や技術で他を凌駕するしか道は無い」
みたいな、くだけて言うならば「地球人じゃないんじゃね?」と思われるような、特殊性を備えています。
実際にはイスラエル人も地球人に間違いないのですが、ここに、イスラエル人という存在の捉え方のヒントがあると思います。
普遍的な部品で構築された価値観を持つ、いわゆる「(地球の)人間」は、ほとんどの人が無意識のうちに、「みんな、自分と地続きにいる存在だ」という認知をしています。
「細かいところは人それぞれ違うけど、人間なら基本的な部分は、みんな共通のはずだ」と言う認識。
民主主義とか、基本的人権の保護とかは、そういう認識の元に生まれた概念です。
だからこそ、「自分勝手な殺人(自分がやられたら嫌なこと)」は、良くないこと・悪行として認識されます。
この認識は地球上では「メジャー」であり「正しい」ですが、イスラエル人(の大半)に適用するのは無理があると思います。
なぜなら、彼らの価値観は特殊な部品によって構成されているから(地球人っぽくないから)です。
私たちがイスラエル人を認識する際には、「地球の共有価値観を、一旦取っ払って」考えた方が適当だと思います。
シミュレーションとしては、イスラエル人の居る所を、地球外のどこか遠い場所だと思ってみてください。
あなたは宇宙服を着て、フワフワと宇宙空間を漂い、遠くの先に何やら人だかり(宇宙人)を見つけました。
その宇宙人は、他の宇宙人を、まるで存在を消し去りたいかのように、殺戮の限りを尽くしていました。
その殺しまくっている宇宙人の表情を伺うと、「興奮」や「快感」を覚えているようには見えません。
「怒り」が滲み、しかし「冷静」な表情で、又、少し「怯えた」様子にも見えます。
地球出身のあなたは、この殺戮現場を見て「怖いな」「なんてひどいことをしてるんだ」と身じろぎします。
「このような、価値観の構成からして違う『宇宙人』と、対峙する局面」
が、今の地球のガザである、という認識が適当だと思います。
あなたなら、どのように対峙しますか?
「できれば関わりたくない」「巻き込まれたくないから逃げよう」
そう思いたいけど、実際はガザは地球上で地続きで、関わりを絶つことができません。
この宇宙人とどのように対峙するか?
私だったら、こう話しかけます。
「あなたは、何が怖くてそれをしているんですか?」
「もし私がその恐怖を取り払うことができたら、あなたは殺戮を止める気はありますか?」
イスラエル人はなんと答えるでしょうか。
「YES」でしょうか。あるいは「いや、そんな簡単な問題ではない」でしょうか。
いずれにしても、対峙する際には、「丸腰で全存在で向き合う」覚悟が必要になります。
イスラエル人を怖がっていたら、話は前には進まないので、少しでもギャップを埋める、相互理解というものが大事になると思います。