ちょっと前から、ツイッター(X)の閲覧のみ(私の投稿なし)で色々見ているんですが、やっぱりこの戦争はかなりやっかいで、色んな意見があるものの、突破口がないようですね。
イスラエル軍と、ハマス軍が、シンプルに潰し合いができる環境であるならば、それほど問題は困難ではないと思います。戦力で劣るハマス側が倒れるまで短期間でやりきれば終わります。
しかし実際は、ガザに住む200万人の人民と、その住居がひしめきあっている環境で、非戦闘員を巻き込まずに戦闘することがほぼ無理そうです。
市街地でのゲリラ戦になってもそうだろうし、イスラエル軍によるガザへのミサイル攻撃でも現状、学校や病院が標的になっているらしいです。
こうなってくると、まぁ泥沼化は避けられないですね。ガザの非戦闘員を避難なりさせても、継戦状態で、その人たちの暮らしはどうするのか。スポッとみんなそろって避難なんて、できるんでしょうか。
ガザに数万人程度であるならば、がんばって難民受け入れできるかもしれませんが、200万人の行き場のない難民をどうすればいいのか。
イスラエルとガザの関係の問題を大局的に論じる前に、目先の差し迫った問題に対処するしかないという状況です。
戦力で優れているイスラエル側としては、避難民が脱出できるまでの時間的な猶予を持たせるために、戦争の長期化という選択肢があります。この避難民脱出プランは、同時にガザの政治的解体も意味します。
少しずつ、ガザの人口を避難によって減らしていく。短期間でできるならばいいのですが、現実的に短期間でできないでしょうから、そのための「必要な時間を設ける」&「攻撃を必要最低限に抑える」という選択肢。
イスラエルとしては、自国への被害を最小限に抑えるために、短期決戦でハマスを叩きたいところでしょう。ガザの人民への大被害もある程度織り込んでの方針です。
この辺、判断が難しいのですが、イスラエルがどれだけ我慢できるかがポイントですね。もし実際的に理性を使って我慢ができないのであれば、短期決戦コース以外考えられないという判断が正しくなります。
私としては、ガザからの人民流出を、時間の猶予をもって速やかに行うミッションをやるべきだと思いますが、現実の状況が見えていないので、この判断はズレているかもしれません。
とりえあえず「両陣営の非戦闘員への被害を抑えつつ、潰し合いに決着をつけよう」という方針を、イスラエル側は持った方がいいと思います。もちろんハマス側も持ったほうがいいですが、己を救う能力の無いハマスには非戦闘員を救う能力がないので期待できないでしょう。
ここまで考えましたが、特に役に立つ情報は出てきていません。けっこう難問ですね。
大体の国際問題は、からまったあやとりの糸玉のように、ほぐして解けば問題解決に向かうことができます。なぜ(時間がかかるにしても)それが可能かというと、前提として関係国相互にメリットがあるという同意が存在するからです。
本件に関しては、「糸が死ぬほどからまっていることに」意味があるような問題ですので、「解決しないことに価値がある」という困った問題があります。
そういう状況においては、最重要なのは「戦争をする意志があり行動する者」を速やかに無力化できるような環境を作ることです。
これがあれば、からまったあやとりの糸を「ほぐす」ことはできないですが、からまった状態のままで、秩序を維持することができます。
環境作りなので、本件への対処というよりも「これからの改善策」ですね。本件への対処としては、先ほど述べたように目先の「人命保護」あるいは、「電光石火のハマス殲滅」になります。
これからの改善策としては、「監視社会」を形成することです。
監視カメラ網をインフラとして標準化して、「誰が」「どこで」「なにやってるのか」を「365日24時間」、「(盲点ナシの)全域で」監視する体制を作ると良いと思います。
いやぁ、これも無理かなぁ。
やろうと思えばできないことは無いと思うんですよね。
今の監視カメラは、建物とかに設置する定点観測のみですが、ハエより小さい飛行型ナノマシーンを1億匹くらいガザに放出して監視するとか。定点&動点観測ですね。
とりあえず、敵がどこにいるのか、全体的に正確に把握できれば、「戦争が早く終わる」効果があると思います。
まぁ国家機密もそれで暴露されるので、現実的な案ではないですね。
ただ、「人権(プライバシー)意識」とか「国家機密保護」とかいう高いハードルも、小型観測機というテクノロジーの発展でぶっとばして、国際関係や各国の内政にブレイクスルーが起こる筋はありえます。
そういう契機に遅れを取らないように「相互理解を重視して」「戦争を放棄する」価値観を醸成していくといいと思います。