A diary 8/20その②

毎日新聞で、米がウクライナクラスター爆弾を供与し、ウクライナは戦場でそれを使用している、という趣旨の記事を読みました。

 

背景としては

 

・ロシアが守りを固めていて、ウクライナ側の攻勢が順調ではない

・ロシアはすでにクラスター爆弾を使用していて、ウクライナクラスター爆弾を使用することのデメリット(不発弾の散乱など)が薄くなっている

 

という事情で、米は、人道的ではないと見なされているクラスター爆弾の供与を決定したそうです。

 

倫理的な問題があると指摘したNGOに対して、米政府は「不発弾が出る確率は2.5%程度で軽微である」と説明したが、このデータは砂漠などの特殊なテスト環境での数値であって、実際のウクライナの戦場で使用した場合は、この確率が跳ね上がりうる、とのことです。

 

前にツイッターで書いたことですが、ウクライナを善とか悪とか、ロシアを善とか悪とかラベルを貼ることにあまり意味はありません。

 

事実は、「ウクライナとロシアは交戦中であり、各々打ち勝つことを最優先にしている」ということです。

 

どちらも破壊活動をしているのだから、どちらかが悪でどちらかが善ということではなく、おそらくはどちらも悪でしょう。

 

悪でも善でもどっちでもいいから、とにかく相手を無力化したほうが都合が良い、という都合で戦争が起こっています。

 

戦争が始まったのなら、全力で勝ちを取りにいくことは当然のことで、もしその行為が自己や他者から否定されるのであれば、そもそも最初から戦争をするべきではありません。

 

ウクライナもロシアも、クラスター爆弾の使用を禁止する条項を持っていないのだから、それがもし悪事だとしても、戦争が始まっているならば使用するでしょう。

 

戦争をフェアに、クリーンにやろう、というのはなかなか狂っていて、そもそもフェア精神が理解できる輩は、戦争を起こさないだろうと思います。フェア精神を持った上で戦争をやろうと思う国はあるかもしれませんが、それは少数派であって、戦争やりたがり屋は、大体フェアであることを重んじません。

 

相手がどのような属性で、こちらがどのような属性だろうと、始まったらとにかく勝つ、勝つ、絶対勝つことが最優先になり、ウクライナクラスター爆弾を使うでしょう。

 

もしも世界中で禁止されている危険な兵器を使うウクライナに幻滅して、支援の手を緩めるということがあるならば、戦争という特殊状況にある国への慮りが少し足りないな、と私は思います。

 

紳士的か、どうかとかそういう事を言ってる場合じゃない問題と対峙しているのが、今のウクライナです。

 

私は、積極的な武器供与によって総火力を上げて、ウクライナ側が勝利するように早期決着を望むことが適切だと思います。