さぁてロシアだ。この難問に取り組もう。
ヤフーニュースを見ました。
ロシアのショイグ国防相は、ウクライナが、米「ハイマース」や英「ストームシャドウ」などの長距離ミサイルを使ったクリミア半島への攻撃準備の動きがあるとの情報を得て、「もしも欧米供与兵器によるクリミアへのミサイル攻撃があれば、欧米の本格参戦と認め、ウクライナ中枢への報復攻撃を即時行う」とけん制したそうです。
なるほど、夢について知った今、ショイグさんが楽しめるようにしたほうがいいかなぁというちょっとサイコパスな発想になります。
まぁ、結果的にはショイグさんも楽しめた方がいいんですけど、それをわかりやすく直接的にやらなくてはいけないという制限はない。
例えばここで、ゼレンスキー大統領が「ひぃぃ!怖い!アメリカさん、イギリスさん、やっぱり貰った兵器でクリミアにミサイル撃つのやめますぅぅ~エーン泣」
とかゆってみたら、ショイグさんは喜ぶかもしれないですね。でも、それってかなりしょうもないですね。アホっぽさ100%濃縮ジュース的な。
そういう方針なら、ウクライナも楽しく(現状楽しいわけないですが)、アメリカも楽しく、みんな楽しくなければ、しょうもありません。
だから、基本的にウクライナは「おれはこうしたい」と貫いていいと思いますね。そんで間接的に、ショイグさんも満足する結末に持っていく。難しいですが、それが唯一のゴールだと私は夢見ています。
私はこのニュースを見ておやっと思ったのは、
ショイグ国防相「クリミア半島への攻撃で、欧米の当紛争への参戦とみなす」
ショイグ国防相「攻撃があった場合は、ウクライナ中枢への報復攻撃を即時行う」
ってことですから、アリストテレスさんのように解釈すると、
ショイグ国防相「欧米の参戦が認められた場合、ウクライナ中枢への攻撃を行う」
となります。
ほほぅ、欧米の参戦があっても、攻撃がクリミア半島に限定されていれば(ロシア本土でなければ)、その条件下であれば、まだ「核攻撃には踏み切らない」ということですね。
つまり、ウクライナにとっては、クリミア奪還までは、核のリスクが低いということ。
この言質が取れたことは、大きいんじゃないでしょうかね。
まぁ、朝令暮改になる可能性もありますが、少なくともロシアにとっては、「クリミアを堕とされることは最悪ではない」という認識があるというのは間違いない。
なるほど、じゃあとりあえず、最悪一歩手前まで行きましょうか。
中枢への、つまりキーウへの大規模ミサイル攻撃が報復としてあるんでしょう。
私なら、「よっしゃ撃って来いよ、やってみろよ、ダメージ受けてやろうじゃねえか、でも、クリミアは獲らせてもらうからな!ひゃひゃひゃ!」と言いますね。
でも実際は、キーウの防衛システムがどれだけ防御ができるかとか、そういう点がウクライナにとっては重要になり、軽率に肉を切らせて骨を断つ戦法にはいけないでしょう。
でも、取り合えず、ウクライナにとっては最大のミッションが「ロシアの無力化」であり、その前段階としてのミッションは「クリミアの奪還」だと思います。
「クリミアの奪還」はマスト。ロシア本土攻撃はオプションで、核のリスクを回避するなら、「ロシア本土攻撃は控えて、他の手段でロシアを無力化に追い込む」というシナリオも取りうることができる状況だと思います。
少なくともウクライナにとっては、最優先課題が国土奪還、その次がロシアからの脅威の完全排除、というプライオリティ。
となると、やはり、ある程度のダメージは覚悟して、クリミアを全力で速攻で堕としに行く、という判断がベストだと思いますね。
ただ、もしもキーウの防御が弱く、被害甚大が予想されるのであれば、その判断も否定されうる、といった感じでしょうか。人命は大事ですから。
信じることをやめて、怯え、退いたら「必敗」です。
クリミアを獲るという信念があるならば、絶対にそれをあきらめるべきではないことは確かです。