犯罪者の居心地

国際刑事裁判所という機関が、プーチンに逮捕状を出したというニュースを見ました。

 

国際社会は、プーチン政権による領土拡大のための侵略戦争と、その際の市民への残虐行為など、を容認しないというメッセージとなり、欧米・ウクライナはこれを支持するとのことです。私も、「まぁまともな人間なら普通に支持するだろうな」と思います。

 

これに対してプーチン政権は、反発しているのですが、これは誰も驚かないようなことでしょうけど、けっこうダメージがでかいと思いますね。

 

プーチン目線では、ウクライナ戦争へGOした動機としては「ロシアが追い詰められた(私の居場所が奪われようとしている)」という認識だと思うので、この戦争は領土拡大のベネフィット獲得のための戦争というよりも、プーチン政権の居場所が地球にあることを確認するための戦争だと言えると思います。

 

ちなみに「ロシア」ではなく「プーチン政権」という言葉を使っているのは、プーチン政権潰しにいってほしい私の願望が含まれています。

 

アメリカも、プーチン政権潰しには消極的なようです。アメリカは20世紀のやり方を続けていても、世界における優位性は確保できる見込みがあるので、21世紀の新しいチャレンジをする必要がない、今まで通り優位性を確保して、そのメソッドでロシアを抑え込んでいく、という考えが主流のようです。

 

私としては、アメリカに指図する立場ではないので、「許さん!」とはならないのですが、客観的に評価して、守りに入りすぎてつまらないな(実験的価値がないな)、と思います。1人の日本人が、そのような考えを持っていることを知ってもらえたら私としては満足です。

 

で、プーチン政権としては「地球に僕に居場所あるよね?ねえ!?」という発想で暴力を行使しているので「犯罪者」のレッテルを張られるのは目的の大本丸のHPの半分くらいを削るダメージがあり、かなりきついと思います。

 

プーチンはもうそろそろウクライナへの激しい攻撃をやめて、ダラダラとなし崩し的に調整しようみたいな意識が垣間見れる状況に在って、成果として得られたのが「犯罪者」では、おそらく全く満足しないでしょう。

 

犯罪者だからって全て死刑になるわけでもなく、その居場所がなくなるわけではないのですが、プーチンはプライドが高いでしょうから今回の国際刑事裁判所の決定は非常に嫌がっていると思います。

 

そろそろ勘づいているでしょう。ウクライナ戦争は状況打開のための強い一手ではなく、破滅への階段を登っているということに。

 

そこでさらに追い込んでいくことで、キレイに盛り付けられた「プーチン政権の絶望」という料理が完成します。

 

これはとても美味しいものでしょうか?