パソコンのメールにどういう抽出かわからないけど、ある学者の人のつぶやきのお知らせが表示されます。
その内容については特に「あーつぶやいてるなぁ」という感想なんですが、パソコンからそのつぶやきにリプライできるようなインターフェースになっていて、これが「←さえずる」ってボタンがあるんですよね。
「さえずる」って聞くと、ギャンブル漫画のカイジの有名なセリフ「さえずるなっ・・・!」を連想して、とても気になってしまいます。
限定じゃんけんのギャンブルで、カイジが仲間に裏切られて敗者に落ちた後、復活してめちゃくちゃ怒っているときに、その仲間が言い訳めいたことを言ったときのカイジのセリフですね。
「つぶやく」でいいと思うんですが、「さえずる」ってすごい変な翻訳だなぁと少し笑ってしまってリプライする気が全く起こらないという話でした。
本当に話したかったのは、ゼレンスキーさんの「ロシアは東部でジェノサイドを行っている」という発言に対して、ヤフーコメントが厭戦的なコメントにあふれていたことです。
戦争っていうのは勝つのが全てで、勝つまでやめないものだと思っていたので、当初はウクライナ寄りだった日本の人が(同一人物かはわかりませんが)もういやだよ、と一歩引いてゼレンスキーさんに共感する気ない、みたいな反応が多くなっているのを見て人間って面白いなぁと思いました。
他人に対しても、現象に対しても、「印象」で、意思決定するんですね。
ゼレンスキーさんがどういう人間で、どういう発言をして、どういう人柄だろうが、ウクライナ戦争という現象に対して微々たる影響しかないですよ。ウクライナ人の方々の精神的支柱になっている、という影響はありますが、それは本質ではないです。
プレイヤーが「死ぬほど愚か」でも「優れた戦略家」でも、意思決定における正解が何かという事とは無関係なんですけどね。
戦争に関しては、負けたら終わりです。現状は東部が攻め込まれていますが、まだまだ負け確定していないので、コツコツ勝ちに向けて歩を進めるところでしょう。
戦争っていうのは殺し合いなんですから、ハイコストハイリターンは当たり前、途中で降りるくらいなら、最初から戦争をするべきではないです。
「最初はウクライナを応援してきたけど、だんだん嫌になってきたからもう応援しない」という人は、もともと何を期待していたんでしょうね。
ウクライナの快進撃+米欧の経済制裁で、ロシアを撃退、スカッとした!というシナリオを期待していたんでしょうか。ウクライナ戦争に関わることで、ポジティブになりたかったのでしょうか、そうだとしたら、かなり謎な生き物ですね。
人間同士が殺し合ってるんだから、そんな良い事なんてあるわけないじゃないですか。当事者が一番きつい、周りもきつい、それが戦争だと思います。
ロシアは自殺の道を進んで選んだので、世界が協力してさっさと潰す作業が始まってるという所です。
例えるなら、不良債権みたいなものですね。悪人善人関わらず、ロシアという国に投資したけど、リターンを得られませんでした。
プーチン「だから死にます」
という、別の例えをするなら、丸禿の山に大雨が降って、土砂崩れでウクライナの家屋が倒壊した、という自然現象みたいなものですね。
売り上げを上げる能力のない人間に、過剰な投資をした結果、自己を守るために組織は肥大化し、ある時点で自然破綻し、周辺に大きな迷惑をかける、というシンプルな構造です。
ウクライナをケアして、コストを許容して、ロシアを黒字化する、というのが当たり前の意思決定です。ここにはなんの感動もありません、普通の正しい発想をすればこういう判断になります。
この前提で、「ロシアを潰さない」という意志決定をする人は、ちょっと別のジャンルのゲームのプレイヤーなんでしょうね。こういう違うステージの人間がごちゃまぜになっているというのが地球における問題解決を困難にしているひとつの要素です。
SNSは言論の自由を実現するためのツールですが、このごちゃまぜ状態を放置していると、「無駄が多いなぁ」「誰か線引きしてくれないかなぁ」という感想を持ちます。
わざとごちゃまぜにしてるんでしょうね。これに関しては、とりあえず触らずに、線引きすることがどれくらい致命的なのかを知ることが第一段階になるということですね。