【徒然日記】地球規模で物事を考える?

宇宙船地球号」というような呼称に見られるように、

 

「地球(の人類とか生物)」という括りで、クルッと囲ってしまうこともできます。

 

この恣意的な括り行為の可否については、ちょっと前の日記で書いたように、「任意の集団を基礎とした存在論の危うさ」があるのですが、

 

今述べようといているのはそれじゃないので、横に置いておいて、

 

テーマは「本当に地球で括れてんのかい?」というものです。

 

現在は文明が発達しているので、

 

飛行機と鉄道・自動車で、世界中(人が住んでる地域は)時間があればどこでもいけるようになっています。

 

だからこそ、例えば「私は日本に住んでるけど」「ブラジルに住んでる人の都合をガン無視することはできないな」という発想があり、

 

国連のなんとか会議とか、「国際社会」みたいなものがあるので、

 

「我々は地球人なんだな」という認識も可能なのですが、

 

それって何なんだろう?という疑問が湧いたので考えてみます。

 

例えば、世界経済のことを考えるとしても、

 

はっきり言って私は日本と、中国と、EUと、アメリカのことくらいしか考慮に入れていません。

 

もうちょっとがんばってロシアとか、インドとか、オーストラリアとかカナダとか、ありますが、よくわからないので考慮できていません。

 

「世界経済」という概念だけが、なんか明らかな「ハリボテ」として頭にあって、

 

実際のオペレーションとしては、

 

ドル円レートとか、ユーロドルレートとか極めて少ない情報項目だけに注目してるわけです。

 

こんなザルなやり方で「世界経済」とかいう概念を持つことが、なんか、おこがましいんじゃないかとまで思えてきます。

 

すごい投資家さん、例えばウォーレンバフェットさんとかは、

 

投資のポートフォリオを決定する際に、

 

例えばウルグアイの国内経済状況を、加味しているのでしょうか?

 

そもそも「ウルグアイってどこにあんの?」「確かサッカー強い南米のどこかだよね・・・」

 

程度の知識しか、(バフェットさんがどうかはわかりませんが)、私は持っていません。

 

ウルグアイの経済状況が、世界経済に「影響を与えていないわけがない」のは明らかなので、

 

当然、扱うのが妥当なので、

 

私はそれをやりたいのですが、それを知る手段がないので、できない状態です。

 

これが、ちょっと悔しい。

 

本当なら、世界中の膨大なデータをインプットして、複眼的に、

 

「A国からはこう見えている」「B国からはこう見えている」「C国からは・・・」

 

というゲーム理論っぽいシミュレーション計算をして、

 

未来予測とか、「では、日本としてはどうするのがベターか?」という問いに答えを出力したりしたいんです。

 

でも情報がないから、できない。(もし情報があれば、精度の程度問題になるけど、できるかどうかを言うとやればできます)

 

できないくせに、「世界経済が・・・」とか、

 

ハリボテ概念を主語にして、テキトーなこと言っているわけですから、児戯だなぁと思います。

 

ウルグアイだけじゃなくて、

 

この日記を読んでいる人の中には大学教育を受けている人もいるかもしれませんが、

 

例えば「バルト三国の名称を北から順に言ってください」という質問に、即答できますか?

 

ラトビアエストニアリトアニアでしたっけ。

 

「スイスに国境を接している国名をすべて挙げてください」は即答できるでしょうか。

 

私はよくわかりません。

 

スイス?・・・イタリア、ドイツ、チェコ?もうわかりません。

 

この程度の情報を、即答できずに、

 

世界が・・・とか人類が・・・とかゆってるのは、

 

自分で言ってますけど、「チャンチャラ可笑しい」ですね。

 

結論としては、「地理を専攻して学んでいる人は偉い」ということです。

 

なんでだよ!

 

いや、地理を学んでいる人は素晴らしいですけど。

 

身体の感覚器官の射程、半径5メートルの世界に閉じこもるのは、なんか寂しいから、

 

ついつい、広い世界に憧れちゃいます。

 

という願望の話でした。

 

おわり