大いなる意志の正体

世の中では、「強者に従い、弱者を叩く」という弱肉強食のルールを守ることがもっとも安全であるという信仰があるようです。

 

弱い強いは色んな評価軸がありますが、例えば経済力だったり、権力だったり、技術力だったり、精神力だったり、いろいろな意味での強弱について述べています。

 

私は、弱者が弱者を踏みつけて出世しようという「弱い者達が夕暮れ さらに弱い者をたたく」というのは、アリだと思います。

 

しかし、その過程で「強者」となったらば、次のステップに進むべきだと思います。

 

昔々、日本はかつて近代化を図り、貧乏に陥り、起死回生を見込んで戦争に突入し、負けてボロボロになり、アメリカの比較的柔らかい支配を受け、朝鮮戦争特需で奇跡の経済回復し、製造業が躍進し、世界第二位の経済発展国となり、強者となりました。

 

この成功の背景には「日本の努力」の要素もありますが、「太平洋戦争で犠牲になった日本兵の犠牲」や、「アメリカの支援」や、「朝鮮戦争の犠牲」など、多くの犠牲やサポートの上に成り立っているものです。

 

これを認識すると、「じゃあ強者になったなら、今度は自分が誰かの犠牲になり、サポートをする番だな」となるのが自然な発想だと思います。

 

しかし、それをやると潰すぞというメッセージを受け取っているのでしょう。アフガニスタンの貧困脱出に尽力した医師の中村哲さんも、結局殺されてしまいました。

 

やはり、「強い者に従い、弱い者を叩くのが正解だ」という刷り込みが働いているようです。

 

私だったら、その強い者は、本当に強いの?とまず疑問を持ちます。

 

私は無職ですが、何かの会社に入って、管理職の人を見たら、まず「こいつは人の上に立つ程なのか」と「見」をします。

 

ヒラ社員がボンクラでも、他の優秀な社員がカバーすればいいだけなので害はあまりないですが、管理職がボンクラだと、被害が圧倒的甚大となり、許容できません。

 

ボンクラ管理職・・・プーチンを見ればわかりやすいと思います。プーチンがロシアスパイ機関の一構成員であったなら、ロシアにとっても、ウクライナにとっても、誰にとってもそれほど悪影響はなかったでしょう。

 

だから、ボンクラ管理職は、速攻で「殺すか、その椅子から降ろす」のがマストになります。これだから私は会社員になるのがおっくうなのです。他人の部屋でその労力を費やすくらいなら、自分で起業したほうが早いですから。

 

なので、圧倒的に強い対象であっても、「こいつどの程度なの?」という疑問の目を向けた方がいいと思います。

 

地球システムはかなり完成度が高いので、「あなたが強い者に従っても、そうしなくても、どっちでも目的は達成するよ」=「運命通りに流れるよ」という強い縛りを設けています。

 

なので、強い者に従うか?逆らうか?その選択の如何によって、世界は利益を得たり失ったりしないということですね。あなたに指示を出している者は、自分の利益や、自分が所属する組織の利益のためにその指示をやっているわけではないということです。

 

実務担当者はそのつもりかもしれませんが、メカニズム的には、特定の組織に利益供与するためのシステムにはなっていません。

 

なので、人間は自分達の利益を思いっきり追求すればいいのに、と思うんですよね。

 

自分達の世界を良くするのは、自分達にしかできません。それが人間の領分です。

 

自分たちの世界を良くしたいと思わない、それができると思っていない、のであればもったいないことです。

 

結局、「やるか、やらないか」の問題ですね。