米英軍が、イエメンのフーシ派の軍事施設へ攻撃を加え、施設の破壊と5人死傷とのニュースを見ました。
なんでも、フーシ派が紅海の石油タンカーとか拿捕しまくっていることに対する制裁とのことです。
私はコーエーのゲームの大航海時代オンラインをやったことがあるので、ふむふむなるほど~と思いました。
欧州から地中海を東に入って、スエズ運河を利用すると、インド方面に速く行けるんですよね。
逆に、スエズ運河が使えないと、アフリカ大陸の南端の喜望峰をぐるっと回っていかないと、とても航海が長くなってしまって、時間とコスト増になってしまいます。
ただでさえ、戦争などで原油価格が上がっているのに、さらに船舶を用いた流通にコストがかかると、これは安全保障上問題です。
だから、米英が「世界の秩序を脅かしている」フーシ派に対して、実力行使に出るのは、納得できます。やって当然だと思います。
ただ、フーシ派による攻撃も、イスラエル・パレスチナ戦争を発端としていて、フーシ派も、「ガザへの攻撃が終わらないと、我々も攻撃を止めない」というメッセージを発しています。
「我々の攻撃は、イスラエル・パレスチナ戦争とリンクしている」というアピールです。
私の感じ方としては、「あっそうですか、はい、入ってくるんですね」というものですが、
ハマスと戦っているイスラエルが、レバノンのヒズボラともお互い攻撃の応酬をし、そこにフーシ派もからんでくるとなると、
イラン目線では、フルハウス揃った感じになりますね。
イランも、本腰入れて抵抗せざるを得ない状況に追い込まれています。
これは、やだなぁと思います。
お願いだから、イランは日和って欲しいです。それが勇気ある行動だと思います。
イラン勢力すべてと、イスラエル・同志国との対決が起こってしまうと、
勝っても負けても、必ず禍根が残りますよ。
戦争で叩きのめしても、まけずにまた戦争をやる、報復をやる、という人達ですから、
戦争を収める方法論として「戦争に勝つ」以外のメソッドを追求した方がいいと思いますね。
そのひとつが外交なんですけど、外交も結局は「強い方の圧力により弱い方が不利を飲み込んで妥協する」という形になると思うので、万能ではありません。
戦力的には、イラン勢の方が弱いでしょうけど、殺されてもくじけない人達だと思うので、交渉が成立する前提があんまりないんですよね。
どっかの国が仲裁とか、アラブの強い国が仲裁(戦争拡大抑止の仲裁)するとか、
あとは~
なんでしょうね。良い案が思いつけたら、多分ノーベル平和賞もらえると思います。
取りあえず、イランに対しては、「欧米とやり合うのは許容するが、その戦禍が過度に拡大しないようにすることを考慮して欲しい」という外交スタンスを取るのが今できることですね。
ロシアは、アウトローながら国際社会に入るつもりがあるなら、イランを説得して欲しいです。
そんで、ウクライナ戦争も、ロシアは軍事行動は止める、停戦する。
ウクライナを全支配しないで、現状の戦線を維持し続ける、でストップする。
そうなると、ロシアも国際社会から「よくわかってんな」という評価が得られて、死ぬほどマイナスの信用がちょっとマシになると思います。
望み薄ですが、そのくらいの臨機応変さがあると、いいなぁと思っています。
フーシ派は、入って欲しくなかったですが、「報復する」と言っちゃったんなら、もう行くしかないでしょうから、こちらは説得不可能です。
ロシアは世界の仲裁者として、身を立てるチャンスです。
というか、ロシアがイランに対してどれだけ影響力があるのかまったく知らずに言っていました。
ロシアじゃなくてもいいから、イランに対して影響力のある国がもしあれば、その国は「世界の仲裁者」を狙うべきタイミングだと思います。