A diary 9/11

今日、ドル円が下がって、ドルを持っている私は含み損がでたのですが、とりあえず許容範囲なので静観しています。

 

エクセルで、運用方針や先のキャッシュフローの見通しなど、メモっていたのですが、

そのメモ(ちょっと過去の自分が書いた)にこういう文言がありました。

 

「最重要なことは、以後1年間の費用規模を予測すること」

 

なるほど、確かにそれはそうかもしれない。出ていくお金がわからない状態では、収支0以上にコントロールすることは不可能ですから。

 

「無理な節約を常にすることは、必ずしもリスク対応となるとは限らない」

 

読んで、これを書いたことを忘れていた私は「はっ?」と意味がわからなかったです。

 

3日前くらいに読んで「こいつは何を言っているんだ?」と思いました。

 

節約できるなら、それに越したことはないじゃないか。

 

しかし、今日、意味がわかりました。

 

節約は、コストカットした分のお金を浮かせることはできるけど、「リスク対応には」ならないということ。

 

例えば、

 

年間、収入100で支出100だった場合・・・

 

無理に節約して、支出70にまで落とすと、

 

年間、収入100で支出70になり、30の利益がでます。

 

これは良いことです。だって30利益が出たんだから。

 

しかし、もしも状況が変わって、収入が減った場合。

 

年間、収入70で支出70になったとする。

 

ここで、どう思うか。

 

「トントンだからまだ大丈夫」と思うかもしれません。しかし、これがリスクを招き入れる判断になります。

 

収入が100→70になった時点で、例えば70→60になる可能性もあるわけです。

 

なので、正しい判断としては、収入70に落ちた時点で、アラートが鳴り、何らかの対策を取るように速やかに動くべきなのです。

 

しかし、収入70でも支出も70でがんばれてるから、「まだ大丈夫」と誤った判断を招きます。これが「必ずしもリスク対応になるとは限らない」の意味でした。

 

なまじっか、支出をそぎ落とす努力をすることによって、断崖の崖っぷちで転落しそうな状況においても「まだ大丈夫」と平気な顔をすることが起こりえます。

 

なので、リスク対応としては、「やろうと思えばコストカットできる」というカードを持っておいて、その切り札をできるかぎり手の中に持っておく、というのが正しいです。

 

収入が100→70にまで落ちた時に、そのコストカットカードを切って、支出100→65まで落とすことができる可能性があります。

 

カードを認識して、手に持っておいて、切ることで、確信を持って思い切った決断ができるようになるんですね。

 

平時に無理してコストカットして、支出70まで落としちゃった。それで30利益出た。その余裕に浸っていると、いざ、不可抗力的に「収入が減った」とか「支出が膨らんだ」というイベントにたいして、「満身創痍で対応ができずに立ち尽くす」ということが起こるのです。

 

給食を作る会社が潰れた、というニュースを見て、「あぁ、コストカットして、満身創痍になって、倒れたんだな」という印象を受けました。

 

「無理な節約を常にすることは、必ずしもリスク対応となるとは限らない」

 

うーん、なるほど。

 

確かにそうだな、と思いました。