娯楽性日記 8/8その②

あんまり情報処理のテクについて書いても、そもそも自分自身や環境をすべて「情報」だと認識して扱ってないわ、という人は多数派だと思うので、それならあんまり「頭使って生きる」必要がないだろうな、と思いました。

 

安全な囲いの中の、場の中だけで頭を使い、生き物としては情動優先で生きる、みたいなスタイルも、アリでしょう。そういうスタイルが在ればの話ですが。

 

なので、やっぱり私は娯楽しかできないみたいです。初心に帰りました。

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今回のテーマは「政治家のフランス研修」について。

 

未だに、まだ新規に参戦しているコメンテーターの方がいて、本当によくわからない盛り上がりを見せていますね。ロングヒットしている。

 

当初の私はこの件に関して「どうでもいい」と思っていましたが、今は、よくよく考えてみたら、興味深い案件なのかもしれないと思っています。

 

というのも、世論のひとつとして「政治家が旅行で遊ぶことは、お金(税金)の無駄遣いである」の意見に対して、私はちょっと同意しかねます。

 

会社員に例えても、

 

例えば「会社員が会社の経費で、出張ついでに遊園地で遊ぶ」ことは無駄遣いでしょうか?

 

会社によっては、「会社の金で何遊んでんだよ、仕事をしろよ!」と言う場合もあるでしょう。しかし、これは必ずしもそうだとは言い切れません。

 

なぜかというと、会社によっては、「福利厚生費」という名目で、社員に慰安旅行などをプレゼントする場合があるからです。

 

会社の経費で遊ぶことは、会社によっては、無駄ではないということです。

 

これでいくと、自民党女性局の松川さんとか元スピードの今井さんとかが、政党交付金を使って遊ぶことも、無駄とは限りませんし、少なくとも本人たちにとっては有意義だったのでしょう。

 

その意義とは、「フランス各地を巡って活躍する私たちって幸せ!」を確認するための儀式というか、通過せざるをえない手続きだったのではないでしょうか。

 

何をやるにしても、人にとっては「旨み」や「インセンティブ」が無いと、動機が生まれないし、結果として「やらない」ということになります。

 

よく、「受験勉強の合格メソッド」として「こうやってやり方を工夫すれば効率アップで苦労が減りますよ」みたいなテクニックが広まったりしますが、

 

本当に重要なのは「効率的なメソッド」ではなく「旨み・インセンティブ」の方です。

 

自民党の女性議員の方たちにとっても最大の懸案が、「政治家として活動することに旨みがあるのかどうか」なんだと思います。

 

おそらく、いろんな障害があるのでしょう。政治家であることによる障害もあるし、男性社会の中で女性であることによる障害も。

 

スピードの今井さんも、「政治的判断をしなきゃいけない時に知識や判断軸がなくてどうすればいいのかわからない」とか、障害があるんじゃないでしょうか。

 

その障害を目の前にして、「私たち政治家って本当に旨いの?」という疑義が、おそらくあったのだと思います。

 

それを払拭するために、フランスで(研修も一部したけど)たくさん遊んだ、ということなんだと思います。

 

なので、私はこれを無駄だとは、解釈していません。

 

過去のことでもあるし、これでよかったのでしょう。

 

彼女らは、政治家として名札を付けていますが、同時に、ひとりの人間でもあります。

 

その辺の両立のバランスもあるので、今の私としてはブーイングではなく静観、状況の推移を見守るという行動を選択しています。