娯楽性日記 7/30

日記としてのテーマは、私は個人的には政治のからむ話を話題にしやすいです。

 

しかし、あんまり「政治がこうあるべき」とか私の立場(実家で引退ニート)で何かゆってもしょうもないし、なんなら悪影響さえあるかもしれません。

 

今日のテーマは政治にからみやすいけど、少子化について。少子化という現象にフォーカスして、思うところを慎重に書こうと思います。

 

なぜ少子化をテーマに選んだかというと、田原総一朗さんの議論番組「朝まで生テレビ」で、少子化を扱っていたからです。

 

この番組はいつもは、参加者が勝手に言いたいことを大声で主張しあって、話が平行線のまま、田原さんが直情的な采配をして混沌としている様が日常ですが、少子化については、比較的、田原さん含めて皆、それぞれの立場で建設的な話し合いができていたように見えました。珍しい。

 

少子化というのは面白い問題で、「そもそもこれ問題なのか?」という見方さえありえます。

 

人類が文明を持ってからずっと人口は増えていって、これは当たり前であり、そして経済が成熟した先進国は、出生率が減る傾向にある。これも当たり前になっています。

 

当たり前のように人口が増えて、当たり前のように人口が減る。

 

これを俯瞰して見るのは、なかなか難しいです。サンプルが人類文明の歴史3~4千年の1セットしかないから、客観的な評価ができません。

 

地上と、あの世の関係がどうなっているか、という俯瞰もできますが、それは私にはよくわからないのでやめて、今回はあくまで21世紀を生きてる1人間目線で書きます。

 

朝まで生テレビで、田原さんは「動物は少子化がないのに、なんで人間は少子化するのか?」と何回か問うていました。

 

なるほど、動物も種によっては少子化はあるだろうけど、絶滅危機に瀕していないような、安定して子を出生している種もあるでしょう。そういった動物は、なぜ安定しているのか?

 

私の答えとしては、動物は日常に「死」が多く蔓延していて、「生」がとても希少価値がある大事なものになっているからでしょうね。

 

「なぜ少子化になるのか?」という問いは、「なぜ子供を産むのか?」という問いと表裏一体になっています。

 

「なぜ子供を産むのか?」答えは、「死」が蔓延る環境において、「生」を続けたいから。

 

「死」は痛みを伴う、苦しみを伴う、絶望を伴う、忌避すべきもの。だからこそ、それらの恐れの原因に対処できている「生」の状態が、理想的で求めるべきもの。

 

だから「子供を産む」、というのが動物目線での考えではないでしょうか。あとは、無意識的に、「うんちをすると快感だ」みたいなのと同じ反応で「子供が産まれて仲間が増えたら安心だ」みたいな要素もあるでしょう。

 

一方、先進国の現代人の環境では、「死」も怖いけど、「生」もかなりしんどい。

 

「生」も痛みや、苦しみや、絶望を伴うものになっている。

 

それに加えて、栄養ある食事や医療の発達により、それほど「死」が蔓延していない環境である。

 

普通にその辺歩いてて、周りにいる人がバタバタと死んでいくことは、めったにないです。もしそういうことがあるとすれば、「大事故」というイレギュラー扱いです。病院という死が多くある例外はありますが。

 

先進国の現代人にとっては「生」の希少性も実感しにくく、「死」と比較しても、そんなに魅力的ではなくなっている。

 

だから、「子供を産まない」のだと思います。

 

で、少子化問題が問題として認識されている原因としては、「少子化により、年金などの社会の経済システムが維持できなくなっている」という点があると思います。

 

人口増を前提とした制度設計ならば、その前提が崩れれば全体が崩れるのも必定です。

 

まぁ、過去のことは、それで良かったと思うので、「過去に、ああしていれば良かった」のたられば話はしないとして、「今」システムが維持できない局面を迎えている、それが問題だ、という事ですね。

 

個人的には、「システムが維持できないなら、維持しない」、というのがいいと思いますね。無理なものは無理、年金もやめてしまおうみたいな。

 

政治的にこのアクションがどうかは、あえてノーコメントにしますが、現代で41年間生きている1人間の考えとしては、無理なもんは諦めましょう、という考えを持っています。

 

諦めるにしても、ソフトランディング、ハードランディング、とか、他にも質的に問われるケースがあり、「質の良い諦め」を追求するのがもっとも建設的だと私は思いますが、詳しく述べると政治的になってくるのでやめます。

 

で、少子化の方ですが、「生」に魅力が無いなら、子供を産まなくなるのは当然だな、という解釈をしています。

 

子供を産まなくていいから、できる範囲で、「生」を魅力的にしていけばいいんじゃないでしょうか。

 

それが上手くいくなら、子供を産めばいいし、できないなら、減ればいいし。

 

私の考えとしては、「少子化」ってそんなに問題視する必要ないな、と今は思います。

 

一方、今生きてる人が、「生きることに魅力がないや、死んだ方がマシ」と思っているのならば、それは問題というか、可哀想だな、と思います。

 

せっかく生きてるなら、楽しくやれたらいいですね。