プライマリーバランスについて調べてみた

三橋さんのメールマガジンを読みました。PB黒字化計画は日本だけが掲げている奇妙奇天烈な策で、政治や行政の「身を切る改革」も不要(by室伏謙一氏)とのことでした。

 

なんか納得がいかないのでPBについて調べてみたら、PBが黒字ということは「公共事業や社会保障事業の費用が、税収で賄えている状態」らしいですね。

 

今現在PB赤字ということは、国民が払ってる税金以上のサービスを受けている、ということですね。これを是正する、となると増税になって、経済は縮こまることになりますね。

 

よって、PB黒字化は誤り、という論調みたいです。

 

うーん、目先の損得で話すと、それは正しいと思いますが、PB赤字の状態を「貨幣創出」で覆い隠しても、「国民が分不相応に得をしてる」事実に変わりはないんですよね。

 

おそらく財務省の人は、「国民の得は、国の損だ」と思ってる(トレード・オフの関係みたいに)ところがあるかもしれないので、それを是正しようと試みているのでしょうか。

 

トレードオフだと思うか思わないか、その認識が正しいか誤っているか」に関わらず、「国民が分不相応に得をしている」ことに変わりありません。

 

その得はどっから出てるのかというと、日銀が国債を発行することで、賄っています、というのが数字面だけ見て論じる人の言い分ですね。

 

金融緩和と財政出動で、需要が増えて、過度なインフレが起こると危ないけど、逆に言うと、物価上昇率2%に達するまでは、どんどんやるべき、という考えがあることをYoutubeの動画で学びました。

 

PB黒字化って、そもそも短期的な問題に対応するテーマじゃないんですよね。国民が分不相応な利益を得ている、という状況を長期的に継続すると、貨幣を創出しなければ必ず国家財政破綻します。

 

で、貨幣を創出したとしても、どんどん創出貨幣が増加して、雪だるま作ろう~♪みたいに貨幣が大量に生まれます。

 

そこで貨幣価値が下がって、国の信用が下がって、のスパイラルで円が紙くずになるでしょう。そうなると、「取り返しのつかないこと」に類する事態になります。

 

だから財政健全化は半永久的にとっても重要です。短期的には積極財政で、長期的には財政健全化、つまりアクセルとブレーキを同時に踏むのが正解だと思います。

 

アクセルとブレーキの同時押し、これやったことあるんですけど、身体への負担が大きかったですね。しかし、やってみたのは良い経験でした。