A diary 8/15

経済をよく回す方法。

 

・「投資」は、複利効果というインセンティブにより活発になり、供給の拡大に繋がります。

 

・「消費」は、需要を「生活必需水準」と「それ以外の付加水準」に分析すると、前者は1人当たりほぼ一定で、後者は「余裕の範囲内」で発生します。

 

・「給与」は、需要の増大を受けて、供給が拡大した場合に増加します。

 

この3つの要素の歯車が回って、経済が回るのだと思います。

 

好景気というのは、経済規模がどんどん拡大していく過程のことを指すのだと思います。

 

・「投資」は無限に拡大可能、

・「消費」は拡大可能だが、固定+変動で、変動部分は比較的規模が小さい

・「給与」は拡大可能だが、供給規模の物理的な制約により限界がある

 

このような感じになっています。

 

つまり、それぞれの歯車の大きさや時間当たり回転数が異なっている状態。

 

これらの歯車がかみ合っているのならば、効率が良い経済の回転ができていると言えます。逆に、かみ合っていない場合、ロスが大きく「しょうもない」ことをしていることになります。

 

3つの内、ボトルネックになっているのは何かというと、「給与」ですね。次に「消費」。最後に「投資」。投資は、ある程度さじ加減はどうとでもなります。

 

ここで言っているのは1人当たり「給与」ではなく、「給与総額」のことです。1人当たり給与の話は、人材市場での競争とかの話が入ってくるのでここではそれは考えません。

 

もしも「給与総額」がどこどこまでも拡大するのならば、つまり、例えば日本が世界征服をして、領土を増やし、そこで働く人が継続的に増加するならば、好景気は維持できます。

 

しかし、給与総額は供給力次第なので、「もうこれ以上商品、サービスの量は不要だよ」となれば、給与総額も頭打ちになります。

 

となると、他の要素「消費」や「投資」は、「拡大しても無意味」=「社会的ロス」になるということです。

 

現代においては、わかりやすい例としてアメリカでは、「投資」「消費」「給与」すべてを高回転させるようになっています。民主党政権で、バイデンさんが財政出動とかやったからでしょう。

 

めっちゃ好景気ができていますが、この好景気は、供給が需要に追いついた時点で、終わると思います。その後急激に不景気になるのか、緩やかに不景気になるのか、については、アメリカ国民が「どのような消費行動を取っていたのかの傾向」次第でしょう。

 

ある程度、「生活必需品」しか買っていない、我慢していたのならば、国全体が不景気になりかかるタイミングで「ちょっと贅沢な嗜好品を買う」というカードを切ることにより、不景気へのゆるやかな移行が可能になると思います。

 

他方、日本では、少子化により「給与総額」がどんどん縮小していくことが確定しています。これを食い止めるために「1人当たり給与」は増えていくでしょうね。ただ、総額としては減っていくでしょう。

 

それがボトルネックとなるので、社会的ロスの少ないスマート経済を目指すのであれば、「消費」と「投資」も縮小せざるを得ません。

 

この不景気の流れを食い止めるために、「1人当たり給与の増大」「消費(贅沢品)などの消費全開」「投資は機会ロスをゼロに」という策が有効になると思います。

 

特に、消費は落ちるのですから、国内向け供給規模というのは、常に風呂敷を畳んでいくプロセスを通ることになります。

 

なので、それを前提とした設備投資をするのであれば、社会主義的な計画経済を導入した方が、適していると思います。計画生産ですね。

 

人の「心は資本主義」でも何でもいいのですが、その一心では、状況に対応できません。メソッドとして計画経済を実施した方がいいと思います。

 

通常運転としては、「好景気を目指す→何もしない→好景気を目指す→何もしない」

 

といったように、空を滑空して現状(の高度)を維持する感じでやればいいんじゃないでしょうか。