ヤフーニュースで、「円安で中小企業はあきらめ顔」という記事を読みました。
円安で輸入材料コストが高騰していて、商品の価格転嫁も十分にできない(しない)ため、かなり苦しく、「努力・工夫でできることの限界を超えそうだ」と。
中小企業が倒産バタバタは、嫌ですね。
会社は人体と違って、死ぬ(倒産する)ことはよくあることなので、
ある程度の淘汰は常にあるし、サバイバル環境を許容するのは当然なんですが、
バタバタ、ではなく、バタバタバタバタ!倒れて、失業者が増えすぎて、社会不安が増大することは、「普通なら」避けるべき事です。
ただ、日本は特殊な経済環境なので、
中小企業は大企業の傘下で、犬となって搾取されつつ確実におこぼれにあずかるみたいながんじがらめ・身動き取れない構造があるんだろうと思います。
で、そのがんじがらめを許容して、甘んじて犬になることを選択したのは、中小企業の社長じゃないか、という責任論も言えるんですが、それ言っても私の目的とはずれてくるので、それはどうでもいいです。
日本は自由主義経済とはかけはなれた流動性のなさが特徴なので、
構造的な問題に関しては、「統廃合」が必要になってくるんじゃ無いかと思います。
つまり、もうもたない中小企業は、会社を畳んでもらう。
しかし、その前の仕込みとして、大きな受け皿企業を作っちゃう。その統合会社が、失業者を拾い上げて、雇用を維持するし、経済活動も効率化して上げていく。
誰がその受け皿を作るかというと、大企業主導でいいんじゃないでしょうか。
資本金は行政が0金利で拠出すればいい。
大企業にとって、都合の良い(実質的な)傘下統合企業を作っちゃう。
これってダメでしょうか?
まぁ動機がほぼ「社会貢献」なので、インセンティブがあればいいかなぁ。
あとは前例の無いイレギュラーなことはしたくないとか、そういう抵抗感もあるかもしれません。
要は、任意の会社なんて潰れても誰も困らないんですよ。他の企業の商品買えばいいだけですから。
問題は、失業者がたくさんでることです。失業者がたくさん自体も、治安とか問題がありますが、
取り急ぎ再就職しないと、家計がもたなくて、サラ金いって無駄な借金して破産するか、生活保護受給コースですよね。
それって夢と希望がないので、
大企業が一肌脱いで、中小企業の統廃合という構造改革にチャレンジしてほしいですね。
私が大企業のトップだったら、いままで不平等条約結んでた中小企業の「社員」を、なんとか有効活用しようと思ってそれやりますよ。
中小企業って、資本金1億円以下?だったと思いますが、
大企業と関わりなく、本当に一国一城の中小企業ってどのくらいあるんですかね?
一国一城であるならば、基本的に自助努力しかないので、私の統廃合案では、こぼれ落ちますね。
とりあえず社会主義国日本としては、市場経済のサバイバルで死んだら負けだね、という態度ではなく、上がコントロールしての構造改革はやる必要あると思いますよ。
ヤフーニュースの記事では、構造改革はトップダウンではなく、草の根起点でやるっきゃない、と書いてあり、
なるほど、確かにそういう面もあるなと思いましたが、
上からも導くし、下も心機一転する、という全員プレーの改革をやってみると、面白いと思いますよ。
要は失業者がボカボカ生まれなきゃいいので、それほど難しい問題ではないと思います。
人と組織の組み合わせを変えるだけでいいんですから。
統廃合が上手くいったらハッピーエンドというわけではなく、相変わらず企業努力は必要なんですけど、
努力する機会や場がなければ、努力しようがないですよね。
働きたい、生活費稼ぎたい多くの人が、そのスタートラインに着くことは許して欲しいです。
おわり