三橋貴明さんのメールマガジン「大転換」

三橋さんのメールマガジン(6/20)「大転換」を読んでみました。

 

<要約>

今、原料を輸入品に頼っている産業が大転換を迎えている。資源、鉱物性燃料、食料などが激減し、価格高騰の問題の以前に、モノがないという状況。「一次産品」という自然の恵みを受け、それに付加価値を加えることであらゆる産業は成り立っているが、その足場が崩れてきている。かつては「最終的に消費者に売る者が強い」という傾向があったが、これからは「自然が与えてくれる『モノ』を持つ者が強い」という形に大転換していくだろう。そしてこれは何十年も続くと予想される。

 

<感想>

ふむふむなるほど~ひとつ勉強になりました。

 

一般的に、会社は設備投資をして、「ガンガン作るぜ!」というスタイルなので、小回りが利かないのは仕方ないと思います。

 

農業も、アメリカでは、「巨大化して、効率化して、利幅をアップしよう」という、アイディアとしては並以下だけど、実行力のある方法論で、ズンドコ進むという道を取っていますし、アメリカに関わらずどこでも、それはやっているでしょう。

 

この構造自体は良くも悪くもないんですが、原料がない、となると生産能力は必ず下がるので、「設備を無駄に休ませている」「市場に十分な供給ができない」という2重の損が生まれます。原料の価格高騰も含めると、3重損ですね。

 

で、もしも折り畳み傘のように、設備を簡単に縮小できれば、「設備を無駄に休ませている」損は回避できるのですが、現状ではそれは無理そう。社会的に必要な供給能力は維持する必要があるので、その水準まで、できるだけスムーズに規模縮小ができたらいいですね。(だからこそ社会共産主義が今の時代は強いんじゃないでしょうか)

 

あとは「市場に十分な供給ができない」なぜなら原料が無いから。これは三橋さんが言う通り、原料となる資源を持っている国がこれから幅を利かせていくんだろうなぁと納得しました。

 

「ロシアから資源を奪ってみんなで配る」意味でも、「ロシア領土の資源を適切に管理する」意味でも、やはりロシアの頭を潰さないとだめなようですね。

 

あと資源分配の交通整理をする上で、先進国と発展途上国との間で軋轢も生まれましょう。戦争の火種が、安定供給される感じですね。戦争とまではいかないまでも、ギスギスして、それが伝播して不安定な国の中で内乱とか頻発するとか、十分にありえます。

 

こういう流れにおいては、人のライフスタイルを変える必要があるようですね。

 

それぞれ個人の判断に委ねるだけでは不十分で、国が実験地域を作って試したのち、成果を「いっせーのせ!」で普及する。(だから社会共産主義が適して・・・略)

 

「自然の恵みから、何がどうなって、自分の生活が形作られているのか」、その流れを消費者が常に把握できるような、自然と糸でつながっているような感覚が持てるライフスタイルが良いと思います。