未来の人間社会の構想 その2

未来の人間社会の構想を考えようのコーナー、今回は、医療の分野にフォーカスしてみましょう。

 

今の日本の医療は、国民皆保険制度で支えられている「国民全員、医療サービスを受けられるようにしよう」というものですね。これは、けっこういいですね、健康保険料は家計の負担になりますが、もし病気などで仕事ができない、となったときは給料もらえない&医療費かさむ、の泣きっ面に蜂状態になるリスクがありますからね。

 

健康の維持・増進というのは、万人共通の利益になると思うので、今の医療制度の基本的な考え方には私は賛同しています。

 

昨今、猛威をふるうコロナウィルスなどの感染症パンデミックを起こすような病気に対しては、きっちりカウンターを放つ必要があるため、ビルゲイツさんが言う通り、「コロナが終わっても、また次のパンデミックは必ずある」想定で、医療体制を整えることが必要です。

 

よって、病院にはある程度の事業規模、物理的な病床面積を持たせる必要があるし、薬やワクチン等を開発するための研究開発・製造部門も、欠かせなくなってきます。

 

しかし、困ったことに医療は、お金がかかるんですよね。国のお財布事情を鑑みて、「できる範囲で医療に投資しよう」とできれば都合がいいのですが、パンデミックという現実に対処できなければ費用対効果が落第なので、ちょっと無理してでも、医療にかけるお金はひねり出さなければならないでしょう。

 

問題は、どこまでやるか、なんですよね。その線引きが難しいです。例えば、医療の力で平均寿命を100歳まで引き上げて、そこまでやるか?と疑問があります。

 

今、国の財政逼迫と自助の理由から、70歳も働こう、となっていますが、元気に働けるならいいですけど、70歳でみんな元気に働けるかというと、ちょっと無理がありますね。できるのは一部の人だけでしょう。

 

しかし、治療を切るというのは、ほぼ「見殺しにする」と同義ですから、倫理的・心理的に高い壁があるというのも事実です。

 

この問題は、国が制度的に、線引きをどうするというよりも、国民が自然に、自発的に「死を受け入れてもらう」ような形がいいような気がしますね。

 

結局、「自分がやりたい事をやりきったら」人は死ねますから。愛している人とずっと傍にいたい、となると死ねないかもしれないですけど、死んでも体が物質的に無くなるだけだから、愛は影響受けないはずなんですけどね。これは屁理屈かもしれません。

 

全く違う話ですが、私は「人口管理」・・・中国の一人っ子政策に類するものは、必要だと思っているので、「人口管理上、長生きされては困るので、延命治療はご遠慮ください」みたいなことを柔らかく通知する、みたいな形が良いですかね。うーむ、今のところこれに関する良い答えは見つかりません、保留扱いですね。

 

で、あとは遺伝子操作について。これは前までは、私は推進派の気持ちだったのですが、これはけっこう人口が多くないと、リスクヘッジができないやつですね。遺伝子操作で生まれた個体は、長期的に見ればはっきり言って、どんな不具合が起こってもおかしくないハイリスクな人間なので、生殖を制限せざるを得ません。そのため、遺伝子操作個体が、全人口の例えば10%になるように、数を調整して、「遺伝子操作個体×遺伝子操作していない個体」の交配にも、制限をかけるとか。

 

つまり、遺伝子操作個体と、ハーフ遺伝子操作個体の総数が、常に全人口の20%以下になるようにして、自然交配のみ個体は全体の80%以上を常にキープする、みたいなリスクヘッジがどうしても必要になります。遺伝子操作で、間違いなく不具合は起こるという想定なので、ナチュラル人間は、堅守しなければなりません。

 

このような感じなので、例えば地球に10億人くらいいるなら、それはできそうですが、1億人しかいない、となったら2千万人の遺伝子操作組を抱えることになり、ちょっと無理ですね。

 

やっぱり改造人間利用して楽して生産性あげよう作戦は、調子が良すぎる感じがするので、真面目に自然交配してナチュラルパワーでがんばりましょう。

 

結論として、医療としては、国民皆保険制度を続けて、延命治療については保留で、遺伝子操作はやらない、というものになりました。

 

WOW!それって今とほぼ同じですね。今のままで良いってことですね。