政策決定へIT導入

政治の世界もいずれはITを導入されるでしょう。今は進捗がどのくらいなのかは知りませんが、将来的には必ず通る道なので、急ぎ足でも問題ない分野です。まぁゆっくりでもいいんですけど。

 

すでにマイナンバーが全国民に振られているので、参政権のある人が、色んな政策に対して賛成か反対かをネット投票する、というのはできると思います。私はそれを早くやってみたいです。

 

とりあえず政策立案&政策運用について、テーマを提示して、国民の判断が50/50くらいなら政府や行政府が良いように決めればいいし、反対が80%とか90%とかだったら、もうちょっと考え直して案を練ったり、国民に説明したりすると民主主義の純度が上がって良いと思います。

 

「民主主義の純度が上がる」とは、国民の同意が得られた政策だけやるという質の向上の意味と、国民が自分たちも政治に参加してる感が出て、政治への関心が深まる啓蒙の意味があります。せっかく投票権があるのに、どうせ何も変わらないから選挙行かないというのは俯瞰して見るとあほらしいですからね。

 

もちろん国民は仕事が忙しいから政治なんか考えてる余裕ないよ、という人もいると思います。政治の仕事をお任せするために専門家の政治家がいるんだから、そういう態度もありでしょう。

 

もし「自分はどうしてもこの政策やってほしい」という希望があるならば、ネットにつないで、Webサイトで興味ある政策を選んで、ネット投票する、というやり方がいいんじゃないかと思います。

 

サイト側は、「今から何時から何時まで投票開始しますよ~」というんじゃなくて、随時更新で投票結果が見られるようにするとか。だって、賛成だったけど反対に気が変わる人もいますからね。リアルタイムで投票結果が見られるようになると、面白いと思います。

 

例えば「消費税」というテーマがあったら「増税」「減税」のどちらかを選ぶ。ここで気を付けたいのは、意思決定者はあくまで政府ですので、仮に「減税」派の人が100%だったとしても自動的にそれに従うということはしません。ただし、それだけ現状に不満がある人が大勢いるのですから、国民に説明して、納得してもらう、というアクションが必要だと思います。

 

まぁ私が意思決定するとしたら「減税」派が100%で、かつ、国民への説得に失敗したら、減税しますけどね。無理筋にこだわって押す意味がないですから。

 

こういう風に、国民が興味ある政策だけ参加する、というゆるい感じがいいなぁと思います。政策テーマのリストは、けっこう膨大になると思いますので、それをすべて賛成・反対を入力するのは大変ですし、それだけ広い分野に知見がある人もあまりいないでしょうから。

 

私的には、リストを全部見て、「なるほど、こういう問題が世の中にはあるのか~」と政治課題の棚卸しができるので好奇心が満たされます。

 

テーマがニッチなやつだと、「投票参加者/全国民」の投票率は小さいかもしれませんが、そのテーマの当事者はもちろん参加すればいいし、当事者じゃないけどこれは改善した方が良いと判断した人も参加すればいいし、その人の輪のなかで、賛成・反対のジャッジを下して、それが最終的な政策決定に影響を与える、というのはけっこうスマートだと思います。

 

賛成・反対の投票ボタン「ポチッ」だけでなく、コメント欄も設けて、一般の人や、そのテーマの専門家の先生とかに私見を書いてもらって、「あぁ、このテーマ専門家の間でも意見割れてるなぁ」とか面白いことがわかると思います。一般人が核心ついたりしてるのを発見するのも楽しいです。

 

こういうと私が楽しみたいだけみたいになってますね。確かにそれはありますが(あるのか!)、今のように「選挙やります、50%の人が投票いきません」とか、みんなその状況に慣れてますが、普通に考えておかしいですからね。

 

使われないシステムなんて価値はないので、システムを良くするか、もしくは国民の意識を変えるかして、ちゃんと稼働するようにしなきゃ、というのが正解です。

 

アメリカとかまだやってないのかな、IT先進国なら、必ず通る道だと思うんですが、必ず通る道をあえて通らない、というのは「ひねくれている」か「どこかからの圧力がある」かのどっちかですね。

 

私のこの案が、AIの流れとどのように合流するかが注目ポイントです。