金融リテラシーマン

Youtubeのアベプラ動画で、ゲストひろゆきさんと経済ジャーナリストの萩原さんによる、投資の是非についての番組を観ました。

 

かなり議論が白熱していたというか、口角泡を飛ばしていたので内容があんまり頭に入ってこなかったのですが、ひろゆきさんはNISAの税優遇を活用すべきの立場で、萩原さんは投資はリスクがあるからお金に余裕がない人は止めといた方がいいの立場でした。

 

私は聞いていて、萩原さんの言っていることと似たような考えでした。(投資はギャンブル、覚悟がある奴だけ参加すべし)

 

一方、ひろゆきさんのNISAはお得だから使った方が良い、もまぁ一理あるので内容はわかります。

 

これを受けてのコメント欄が、萩原さんがダメ、何もわかってない素人おばさんだ、みたいな意見が大勢を占めていて、これが不思議だなぁと思いました。

 

聞いてみると、ひろゆきさんと萩原さんはどうやら前提が異なっているようで、ひろゆきさんやコメント欄の人達は「投資ありき、円は価値が下がってるんだから現金で持たずに投資して当たり前」という前提で、「さぁ、アベプラ番組でどんな議論がされるのかな?」と待ち構えてたところで、萩原さんが「前提条件として投資をしない判断もある、しかも投資自体リスキーだから推奨すべきではない」という意見を言ったので、「ガクーッ!」っとなったんだと思います。これは萩原さんによる前提崩しですね。

 

投資家の人は、「自分にはまとまったお金があるから投資して当たり前」「金融リテラシー(金融に関する知識を活用する力)を深めて、賢く資産を増やしていこう」という考えがあって、その考えを根底から否定されたような印象を萩原さんに持ったんだと思います。

 

うーん、それだけのすれ違いなんですが、もっと有意義な意見交換が聞きたかったところです。

 

コメントを読むと、投資家の人は「円を現金で持ってること自体、投資のひとつで、それが割に合わないから、違うとこに投資する」という考えのようです。

 

なるほど、ふむふむ。

 

私だったら、もし海外で生活することを選択肢に入れるなら、確かに円を現金で持っていることは、今は円安風潮ですから、私も外貨を持つのが正しいと思います。

 

しかし私は日本を出る気が全くありません。その理由は3つあって、ひとつは外国語を勉強するやる気がない、ふたつめは日本は治安が良いし社会インフラが充実してて住みやすい、みっつめは日本が落ちぶれるとしても逃げる気がない、の3つです。日本を出る気がないので、米ドルを持っていてもお買い物できませんので米ドルに消費行動における価値はほぼないです。

 

私は今無職ですが、日本国のひとかけらの国民として生きよう、と思っています。日本がやばいから、海外に逃げるわ~というのは、本当に「自分を優遇したい」人なんだろうなぁと思います。

 

私は自分を優遇したいとはあまり思いません。辛くても楽しくてもどっちでもいいから、自分が信じる道を進んでいこう、というゲームをしています。

 

日本円が価値が下がって円安になってる・・・じゃあ日本の価値をあげていけばいいじゃん、と思うのですが、

 

周りがやってるから、外国人も皆やってるから、という理由でいともかんたんに、逃げられる、というのは私からしたら奇異に見えます。

 

そんなに一生懸命自分を優遇して、一体何を目指しているの?という疑問をナチュラルに抱きますが、できれば「石油王みたいな豪華な生活がしたい」という欲求がある人が多いということでしょうか。

 

それならそれで、事実として受け止める必要がありますが、そういう人が多数決で優勢だと、やっぱり弱肉強食の傾向が強まってきますよね。

 

ある人は豪華な暮らしをして、ある人は路上生活をしたり生活苦で自殺したりする・・・そういう世界がお好みでしょうか。

 

もし好きじゃないのなら、喰うか喰われるかだけではなく、もうちょっと人間にとってゆるいルールにして、そこまで自分を優遇する必要がないような、安心できる社会を創っていった方が良いと思います。