娯楽性日記 8/9その③

最近のニュースで、上野の国立科学博物館が、光熱費などの高騰により資金不足となり、クラウドファンディングで1億円を募集したことを知りました。

 

私は、クラウドファンディング(大勢の人が少額ずつでも寄付できる投資フォーマット)に興味があって、もっと成長して欲しい分野だと思っています。

 

クラウドファンディングの良いところは、資金投下すべきポイントが可視化されやすいという点にあります。

 

個人でも、投資ファンドでも、投資する際の共通の問題は、「どこに投資すればいいのかわからない」ということだと思います。

 

個人の場合、加えて「判断軸を持っていない」という問題も付随しうると思いますが、とにかく「投資すべき対象は、投資を募集している」というのが十分条件のはずで、その投資先の選択肢を表に出す、という意味でクラウドファンディングは優れていると思います。ITとしての価値ですね。

 

ニュースでは、国立科学博物館の運営資金を、税金ではなく民間から調達する事態になっていることに対して「それは筋違いじゃない?ちゃんと国が保護しなきゃダメ」という批判がある、という側面を伝えていました。

 

三橋貴明さんのメルマガを読むと、この国立科学博物館は法的には独立行政法人の扱いだそうです。

 

独立行政法人とは、「小さな政府」を目指した上での、国営行政機関の半民営化という政策によって定められたものらしいです。この半民営化は、経過措置のようなもので、最終的には完全民営化を目指す方針が存在していたとのこと。だから、必ずしも国が税金で保護する対象ではなくなっているのかもしれません。

 

まぁ、この辺の問題というのは、金がないということなので置いておいて、私が注目している点は、国立科学博物館の募集で、短い期間で、すぐ1億円以上集まったという事実です。

 

国立科学博物館は、科学文化の宮殿みたいな場所らしく、学問を愛する人たちが危機感を覚えて、積極的に寄付したのかもしれませんね。

 

私は寄付はしなかったですが、このように、あっという間にお金が集まっているということは、「みんなけっこう投資意欲がある」ということが言えるのではないでしょうか。

 

アメリカ人から、「日本人は円を投資せずに銀行預金に預けていて金融リテラシーが低い」みたいなことを言われがちでしたが、

 

今回わかったのは、日本人は金融リテラシーがなくても(つまり、金融取引で利益を得る欲がなくても)、「社会の発展のために、身銭を切ることができる」人が少なからずいるということです。

 

ほぅら足下を見てごらん これがあなたの歩む道♪

 

おもわずキロロの歌を口ずさんでしまいましたが、「金銭の利益がない投資なんてナンセンスだ」「これが資本主義だ」とかゆってる人は足下をよく見て欲しいです。

 

自分の金銭利益にならない投資でも、金銭で換算できない「価値」に対して、身銭を切る人はたくさんいるんですよ。ほぅら足下を見てごらん♪ですね。

 

人間にとっての価値を正確に映し出せない「金」の動きに追従するなんて、そろそろお開きにしましょう。

 

過去はそれでも良かった。今はどうでしょうか?

 

常に問いは投げかけられているのです。さぁどうしよう?