娯楽性日記 8/9その②

ヤフーニュースで、「脱成長社会の実現」を提唱している斎藤幸平さんという学者の方が、大谷翔平くんの年俸は1億円でいい、みたいなことを言って、炎上しているとの記事を読みました。

 

記事では斎藤さんの批判がされていたのですが、そもそも斉藤さんの意見の内容の詳細がわからなかったので、「大谷くん1億円発言」の元ニュース内容の要約記事を読んでみました。

 

<斉藤さんのアイディア3つ>

・生活必需品やサービスは市民が民主的に管理する公共財とする

・所得の上限を決める(上限を超えた分の所得はすべて税として徴収する)

・週休2日では頑張りすぎだから、週休3日にする

 

こんな感じでした。

 

これでいくと、この考え方は「脱成長」ではないですね。「貧困とかの問題を、経済成長でカバーしようとするやり方を脱しよう」的な考えでしょう。

 

だから、斉藤さんは、経済成長を否定はしていない、はず。

 

これは私も同意見なのですが「経済成長一本槍では不十分で、細やかな経済安定策が必要」ということではないでしょうか。

 

なぜこういう発想になるかというと、「経済成長だけ考えること自体がへぼい」という側面もあるのですが、もっと核心的なことを書くと「経済成長のことだけ考えている割には、今、経済成長を十分に達成できていない」点によって起こっています。

 

特に先進国では、もう魅力的な商品、サービスは出てきてないんじゃないでしょうか。パソコン、スマホ、日本で最近始まったのはウーバーイーツでしょうか?あとアマゾンとか。

 

パソコンは確かに革新的な商品でしたね。携帯電話もとても便利ですね。

 

スマホは、私は個人的には「無くてもいい」です。スマホがないとネット上のサービスが受けられない場合があるので、仕方なく格安スマホを持っていますが。

 

アマゾンとか、ウーバーイーツとかは「商品お届け隊」ですよね。

 

郵便サービス+商取引というだけのもので、アイディア自体は紙くずみたいなものですね。スケールメリットを皆が享受しているというだけで。

 

つまり、簡単に言うと「今のやり方では上手くいってない」というだけのことです。

 

だから「やり方変えましょうね」という発想がでてきてるだけで、これは自然なことで、もしもやり方を上手く変えたら、良い結果も出てくるでしょう。

 

プレイヤーの努力とか技術に頼るのではなく、経済システムに依存度を高めるのならば、現行の資本主義システムに手を加える必要がありますね。

 

ただ、私は基本的には「プレイヤーとシステムの両輪」で、物事は動いているという解釈が好きで、そう考えているので

 

プレイヤーの考え(マインドセット)と、システムの微調整を両方やったらスムーズでないのん?という解を私は出しています。

 

大谷くん1億円で我慢して、の斉藤さんも、おそらくプレイヤーの意識改革も重要だと思っているのでしょう。

 

システムに全体重かけて寄りかかってる人からすれば、「システム変更」「資本主義の修正」とかが入ると、「問題だらけじゃん!」と怖がるのは自然なことです。

 

私は、「いや、それが怖いなら最初からルールに荷重かけなきゃいいじゃん」と思うのですが、そうしたい、そうするしかない人もいるのでしょう。

 

固定観念として「プレイヤーの意識改革とシステムの微調整をすればいかようにもできるよ」「それやればある程度問題解決はできるよ」という経験知というか、それがあれば、ルールの変更とかも怖くないし、積極的にできます。

 

そういう経験を、(もっと小規模な具体例として)まずみんなが体験した方がいいのかもしれません。