矛盾・対立項領域における最適な操作

今回のテーマは「矛盾・対立項領域における最適な操作」です。

 

なんか、小論文っぽい感じがしますが、内容的にも小論文的なことを書いていきます。

 

①前提-「矛盾」とは?

まず、基礎知識として、「矛盾」とか「利害対立関係」とか、見渡せばよく見つけられるものですけど、

 

簡単に言うと「綱引き」ですね。

 

物理的には、例えば車の「アクセル」と「ブレーキ」みたいな。

 

政治でいうと「支配側」と「被支配側」の利害対立関係とか。

 

これらって、「あるがままに対立してんな」って見えるものですけど、

 

実は、「矛盾」って、「妙な角度からの視点じゃないと」「存在できない」ものなのです。

 

本当のあるがまま、とは「一直線」です。あるいは曲がっててもいいのですけど、「1本の長いホース」みたいなものです。

 

そのホースをグルッと曲げて、ホースの両端が「同じ面」に接するような角度で見たときに限り、「矛盾してんな」という見え方が実現するということです。

 

要は、「矛盾」を見てる時点で、かなり穿った見方をしているということです。

 

「この世界には矛盾がありふれている」そう見えるということは、たくさんのホースを曲げまくって、妙な見方をすることが「普通」ってことになっている(そう思い込んでいる)ってことです。

 

なので、例えば政府の緊縮財政と、金融緩和策を同時にやることを指して、

 

「アクセルとブレーキを同時に踏んでいる」→「これは無意味だ、間違っている」

 

という批判を見ることがありますが、これは穿った見方です。

 

「アクセルとブレーキ同時押し」の意味っていうのは、何なのかっていうと、

 

ホースの両端を掴んで、ビヨーンと伸ばす意味があるのです。

 

「綱引きを一生懸命がんばる」ってことですね。

 

やばいときに、綱引きを一生懸命がんばるっていうのは普通のことです。

 

事業のスケールアップをすることによって、特定の問題を矮小化させる意味があります。

 

例えば、走っている人が「運動オンチ」であって、

 

かつ、「速く走らなければならない」というケースにおいては、どうすればいいと思うでしょうか?

 

それは、その走っている人を、スケールアップして、ウルトラマンくらいの身長になればいいのです。

 

そうすれば「運動オンチの巨人」が「速く走れます」。

 

要は、アクセルとブレーキ同時押しは、「がんばろうね」ってことです。

 

逆に、「緊縮財政と金融緩和を同時にやるのは無意味だ」っていうのは、実は、

 

「がんばりたくない」ってことなんです。少なくとも、スケールアップはしたくない。

 

「こじんまりと、楽したい」そういう気持ちの吐露です。政府批判の舌鋒は鋭いですけど、実はなかなか根性がへたってきていることの現れというわけですね。

 

②長いホースの扱い方

前述①において、「矛盾とは長いホースの両端の面を平面的に見ることである」「そして両端を引っ張る綱引きが常に起こっている」ということを書きました。

 

じゃあ、その綱引きの「How to do」どのような操作が最適なのかという「扱い方」を述べます。

 

まず、ホースの両端を「ウクライナ」と「ロシア」だとします。この両者はガチガチの利害対立関係にありますね。

 

で、「端っこA」(ロシア)が、綱引きで優位になっているとします。Aの方がビヨーンと伸びて原点から前進している状態。

 

そうなってくると、「もし綱引きに負けないようにするためには」「端っこB(ウクライナ)を、今よりも強く引っ張る必要が出てきます。

 

もし端っこAが伸びまくって、端っこBが原点に近づいていって、原点との距離がマイナスになったときが、「ロシアがウクライナを飲み込んだ時」で「試合終了」です。

 

そうなって困る場合は、Aに負けない力で、Bを引っ張る必要があります。これが対立項。矛盾間の綱引きゲームの普通の操作です。

 

だから、日本含む西側陣営は、ガンガンBを引っ張ればいいのですが、

 

ここで問題があります。

 

①でも述べましたが、両端A・Bを同時に引っ張ると、スケールアップしてしまうんです。

 

つまり、ロシア対ウクライナ戦争が過熱して、良い勝負すればするほど、「人類の事業規模がどんどんスケールアップしていく」ということになります。

 

これが何が問題かというと、

 

スケールアップする側面が、ロシアとウクライナの「戦争・殺し合い」ジャンルだということです。

 

「戦争なんて、しょうもないよね、ない方がいいよね」

 

「昔の世界大戦や、それ以降の紛争を経験した私たちは、それを心底くだらないと思っている」

 

っていう状況ならば、その部署はスケールアップなんてしない方がいいのです。

 

ここで重要なことですが、そのケース(綱引きに負けたくないけど、そのジャンルの引っ張り合いが過熱してスケールアップするのも避けたい)においては、

 

負けてる端っこBの方を、「あんまり強く引っ張らなくて良い」が正解になります。

 

最低限、原点からの距離がマイナスになって飲み込まれなければ良い。

 

つまり、「ウクライナに対して、ガンガン軍事兵器送らなくてもいい」ってことになります。

 

もっとも重要な操作は、「強く引っ張っている端っこA側のテンションを」「緩める」ということです。Aの方を「叩く」と言っても良いです。

 

だから、結論としては、

 

ウクライナ戦争の綱引きにおける理想的な(目的に適った)操作は、

 

・ロシアを叩いて、有利を打ち消すようなアクション(NATOからの攻撃など)が最優先

ウクライナに対しては、戦線維持できる程度の軍事支援でOK

 

というものになります。

 

これは、男性対女性の関係にも同じ事が言えて、

 

例えば端っこAが「男性」で、その男性が「DV(ドメスティックバイオレンス)男」

だったとします。

 

一方、端っこBの「女性」は、暴力を受けて、綱引きに負けそうになっているとします。

 

この時、ついつい、「女性への保護・サポート」を厚くしよう、って操作になりがちです。

 

実は、私もこの発想を持っていました。

 

「弱っている人を、助けよう」「カウンターを入れて、バランス均衡を作り出そう」っていう発想です。

 

でも、これは最適ではないです。最悪ではないですが、へぼい操作です。

 

そもそも、「そんなひどいDV男との関係なんて」解消した方がいいじゃないですか。

 

男は他にもいるんだし。無理してその綱引きする必要はない。

 

だから、これもウクライナ戦争の例と同じですけど、

 

最適操作は、

 

・DV男の有利を打ち消すようなアクション(警察に被害届を出すとか)、DV男叩きによる無力化が最優先

・女性側へのテコ入れについては、「身体に危険が及ばない程度」が達成されればOK

 

となります。

 

女性を守るとゆうよりも、悪い男を叩いて大人しくさせるのが良いってことですね。

 

そうすれば、端っこB(女性)がWINで、綱引きは試合終了(2人は別れる)となり、これが一番理想的です。

 

(まとめ)

どうでしょうか?小論文っぽかったですね!

 

私も自分のミスに気づけてよかったです。また1歩前進できました。

 

対立を終わらせるには、また新たな対立(有利な方VS部外者)の対立が必要ってことです。

 

世の中には、「しょうもない対立・矛盾」がありふれてますので、

 

終わらせるべきものは、速やかに試合終了にした方がいいですね。

 

他方、「きついけど、通らなければいけない対立」というものもありますので、

 

その時は、スケールアップして(綱引きがんばって)、問題を矮小化させる方向に向かった方が、全体としては前進幅が大きいですね。

 

今の地球においては、

 

あんまりスケールアップしない方がいい面があるので、

 

「大量生産・大量消費のやりすぎ(有利になりすぎ)があるのならば」「地球を叩く」そういう操作が最適になりえます。

 

私は叩かれたくないので、自分で自制しようと思います。

 

上手く自制できるかどうかはわかりませんが、とりあえずその方向で。

 

おわり