①プーチンさんを無力化する
②プーチン風な多数のロシア人たちへの対応をする
①について・・・
プーチンさんはもはや自分の行っている道が死筋だとよく理解しているので、彼の望むような死に方を提供すれば、満足してそれを受け入れる公算大。
彼を満足させるには、私たちは、まずロシア政府(プーチン個人でもいいですが)への強い憎しみを感じなければいけない。そして、力と力のぶつかり合いの果てに、「結果的に」(=運を天に任せて)プーチンが殺害される。これが一番有力なルート。
力と力のぶつかり合いということは、核兵器の使用も含まれる可能性が多分にあるので、そこが外野の各国政府、国民にとって脅威となっている
核兵器は誰にとっても嫌だが、そもそも戦争は嫌とか好きとか、そういう要素が介入する領域ではないので、最低限、各国政府は殺し合いの土俵に立った方が良い。
このような想像は、文字通りの「想像」でしかない。
それでは、意味を持つ現実とは何かというと、「プーチンが核兵器を撃つかどうかの意思決定は、誰にもコントロールできない」だ。
「核兵器を撃つやつは撃つし、撃たないやつは撃たない」というのが正しい現状認識。
意思決定において、コントロールできない対象はコントロールしてはいけない。これは、ひとつのテクニックの話。コントロールできない(能力がない)のに、コントロールを試みて、上手くいったというケースは私の経験上無いし、理に照らしてもあり得ない。
「コントロールしたいけど、コントロールできない、それじゃ困る」という発想は良く理解できる。ではどうするか、というとシンプルに「一切コントロールしない」という意志決定が最善手となる。
この場合、核兵器を撃たれても、必要経費だと思って損を受け入れればよい。仕方ない、コントロールできないんだから。コストが大きくても、それを上回るベネフィットが見込めれば、それは勝筋だ。
ロシアが核兵器を使用したら、別にこちらは核兵器をロシア本土へ撃ち返す必要はない。最速、確実に、プーチン殺害へ兵力を向ければよい。地下に逃げられると核兵器はヒットしない可能性があるので、おそらく核兵器は適していないだろう。
ということで、①のプーチン無力化を達成するために、NATO(及びそれ以外の外野の国)は派兵するのが正解。ウクライナだけに留まらず、ロシア本土への侵攻、プーチン無力化へ手加減せずに、プーチンを安らかな顔で死なせてあげるのがベスト。
②について・・・
プーチンを無力化しても、プーチン的な、ロシア人たちはかなりの数が存在すると予想する。彼らをどのように処するか、ということを、ロシア侵攻前に、計画しておかなければいけない。
プーチン政権が倒れた後は、可能な限り速やかに国家改造を進めなければいけない。もし、これが頓挫すると、核兵器まで喰らって、大きなコストを払ったのに、「割に合わなく」なる。
ロシア改造のために必要なことは、
・プーチン的なロシア人をどう処するか決める
・新たなロシアの骨格のデザインを行い、新政権へ的確な助言をする
プーチン的なロシア人については、地球にどのような居場所を見出せるのか、その可能性を考える。ロシアからの独立国家として、まとめて国として自治を認めても、それが小国ならばリスクは低いだろう。
新たなロシアのデザインについては、ロシアは元々西欧と性質が近いので、ベースはロシア人の伝統的な文化を尊重しつつ、外壁は西欧風に整えるようなデザインで問題ないと思われる。
①よりも、②の方が難しい。ロシアくらいの規模の国(人口1億7000万人?)の政権を潰して、リニューアルするなんて歴史的にもあまり類をみない。
歴史上の革命のように、「王を倒して俺たちが政治を作る」という気概が国民にあるならば、それに任せればいいのであるが、今回の場合は外野が政権を倒して、ロシア国民は「これからどうすればいいの?」と戸惑うだろう。長年抑圧されてきたのだから。
それを先進各国が(中国に邪魔されずに)リーディングし、成功することができれば、人類史上かなり価値のある実績となる。まぁおそらくごたごたすると思うけど。
私だったら、こんな感じで、ウクライナ戦争への対応を考える。