ヤフーニュースで、ロシアのプーチンが、
「次期のアメリカ大統領は、トランプ氏よりもバイデン氏の方が都合が良い」と発言したという記事を読みました。
ちょっと面白くて笑っちゃったんですが、
何でも、「バイデン氏は、経験豊富で、行動が予測しやすい(プーチンが対応しやすい)」
一方、トランプ氏は、温暖化対策のパリ協定を離脱を決断した、その(おそらく予測不能生)決断力を評価して、「プーチン目線では、相手にすると(何しでかすかわからないから)、やりにくい」
とのことです。
あ、そうなんですね、
これってひとつの解釈クイズですね。その意味で、そういうクイズをいたずらするかのようにプーチンが出してきたので、面白いなぁということです。
ここで、「ピン!」とこなきゃいけないことは、
プーチンが積極的に「手の内」を見せているということです。
基本的に、自分のそれ(手の内)が予測されうる状況であっても、そもそも、それをおおっぴらにする必要はないんですよね。
でも、プーチンは、
・バイデンとトランプの二者択一を提示して、
・バイデンは「~の理由でマル」、トランプは「~の理由でバツ」
と言っているんですよ。ということはつまり、
プーチン「私はそういう型の思考で意志決定してますよ」「~の理由によって、意志決定に影響が及んでいますよ」
という公表する必要がない、「手の内」を、「あえて」「いたずらっぽく」出してきているということです。
まぁ、私はプーチンがどうであれ、明らかにバイデン氏の方が「敵としては」嫌だと思いますよ。
バイデンさんは、そんなに変なことしませんから。
「変なことしないバイデンさん」vs「変なことするプーチン」の構図の方が、プーチンは身動きがあまりとれなくなる。
一方、トランプさんが相手だと、
「変なことするトランプさん」vs「変なことするプーチン」になるんですよ。
つまり、その関係性によって、めっちゃ極端な変なことが起こりうる。
その変なことを隠れ蓑にして、大勢を騙して、目的達成のためのアクションをソロソロと推し進めることができる。
プーチンからすれば、使える戦略の幅と効果がアップすることが期待できる。
そして「トランプさんが手強い」という評価も、本当にそう思っているかどうか、わからない(嘘を付いていてもおかしくはない)
この情報戦を、みなさんはどうするでしょうか。
これは「気軽にクイズを解くように」「試しに練習してみると」いいかもしれません。
まぁ実際の関係国当局者とかは、そんな気楽にはなれないだろうし、緊張感を持った方がいいのですが、
一般の人は、「自分だったらどう解釈するだろうか?」「どう解釈すべきだろうか?」と考えてみるのも頭の体操になると思います。
私の一意見では、「どう解釈しても自由」ですが、「その自分が選んだ解釈の背景には、一体何があるんだろう?」という哲学的なアプローチをすると、面白いかもしれません。