俯瞰のすごい所は、視座を自由に移動できる点にあります。
例えば、日本列島から、太平洋方向に見ると、「あぁ、アメリカ大陸は遠いなぁ、簡単には行けないな」という感想を誰でも抱くと思います。
ここで、この時の視座(あなたの位置と、観ているベクトル)を憶えておいてください。
そうしたら、今度は人工衛星の視座に移動しましょう。すると、日本列島とアメリカ大陸はまぁ遠いんですが、今度は「ふぅん、このくらい離れてるのね」と余裕をかませるようになります。
この視座が、日記タイトルにある「横から見る」に該当します。実際には下を見ているんですが、先ほど覚えておいた、日本列島からの視座のベクトルに対して、人工衛星から俯瞰する時は、垂直方向に観ているということがわかるでしょうか。
「俯瞰する」とは正確に言うと「上から見下ろす」ではなく「普通の視座に対して垂直方向から見る」です。
人間は直立して自然体になると横方向に観ますから、俯瞰するというのは上から見下ろす形になりがちですけど。
これを踏まえた上で、ここで質問のお葉書を読むことにしましょう。ロシアのプーチンくんの悩みに答えましょう。
プーチン「どうやったら俺は、天国に行ける(救われる)んだ?」
ほほぅ、まだ救われる可能性があると思ってるところが微笑ましいですね。ここで先ほどの俯瞰のテクニックを伝授しましょう。
プーチンくんは悪い上司の言うことをよく聞いて、ガンガン破壊行為をしてきたそうです。上司に逆らわず、上司のマネをしてきたんだから、自分も出世できるはずだ、という勘違いをしてウクライナ戦争に至っているようですね。
でも、その上司とは、ただの中間管理職なので、あんまり一生懸命尊敬したりマネしたりしてもしょうがないということに気づきましょう。
出世街道(上?方向のベクトル)は、遥か彼方まで続いています。それこそ日本列島とアメリカ大陸のように大分距離がありますね。
その圧倒的な奥行き、拡がりに対して、「あぁ、果てしないな・・・」と落胆してしまうことは、普通ですし、別に悪いことでもありません。
そういう時は、私は俯瞰することをおすすめしています。横から見ると、どうでしょうか、「あぁ、この悪い上司はこういう位置の中間管理職なんだな」とわかるでしょう。
その上はどうなっているでしょうか?「あぁ、よくわかんないけど、上から『下方向に』こっち観てるな、これも上位の中間管理職か」
ということがわかってきます。つまり、会社に例えると、上司がどの課長だろうが、どの部長だろうが、あるいは社長だろうが、それはあんまり重要な事ではありません。
出世したいのならば、会社を横から俯瞰して「会社にとって俺ってどういう存在なの?」ということが重要なポイントだということです。
会社のシステムが回っていて、その中で、「自分はどういう機能を持って生きるの?」という点を考えて練って行動(アウトプット)に移すと、早く出世できるでしょう。(私は会社で出世した経験がありませんが)
パワハラ課長を見習って、せっせと非正規社員をいじめたって、出世はあんまりできないと思いますよプーチンくん。
出世できないどころか、会社をクビになるでしょうね。もうウクライナ戦争という行動に移してしまったので、とりあえずクビになるのは確定で、その後辛酸をなめながら適切な努力すれば、また就職できるかもしれませんね。
まとめると、「横から見る(俯瞰する)と、長い距離がギュッと短くなる」情報世界における、高速ワープ技です。
人間の頭にはこの機能があるので、ガンガン使うと良いと思います。これも義務教育で小中学生に教えたいことのひとつです。