イスラエルからの説明

7時のNHKニュースで、イスラエルが現状の民間人への被害へ言及があったようです。

 

ヤフーニュースで記事になってないかな?と探してみたのですが、どうやらまだ記事は出ていないようです。明日辺り出るかも知れませんね。

 

イスラエルが説明した内容は、確か・・・

 

ハマスのテロリスト1人を殺害するために、民間人2人の割合で被害が及んでいる。この数字は、他の対テロリスト掃討の現場と比較すると、良好なものである。又、ハマスを掃討する以上は、民間人への一定の被害が出るのはやむをえない」

 

とのことです。

 

この、人殺しの程度を比率で表現することが、「趣味が悪い」と国連の方が表現し、そのような割合を考慮していない、民間人被害を無くすことが重要だ、と言ったそうです。

 

確かに、死体をひとつ、ふたつと勘定するのは、ちょっと無神経な表現ですが、イスラエルらしいと言えばそう思うので、この表現の仕方についてはこの日記では追究しません。

 

イスラエルから「作戦遂行のために、民間人への被害が出ることはやむを得ない」という言葉が出ました。

 

このこと自体は、1歩前進しうるアクションなので、良かったと思います。話が通じるかもしれない希望が出てきますね。

 

で、この発言は、おそらく本心も含んでいるでしょうが、イスラエル政権が出した表現なので、当然のことながら何らかの政治的な婉曲が入っている、と見るのが自然でしょう。

 

ただ、「民間人の被害がやむを得ない」と公の場で言っているので、

 

もしも「民間人の被害ゼロ&ハマス掃討が同時に実現する夢のボタン」を持っていたら、「当然、兵を退いてボタンを押しますよ」ということでしょう。

 

つまり、この点においては、「イスラエル軍のやり方の制限によって、理想的な結果が得られない、能力に限界があり、叶わない」という現実認識を、彼らも持っていると言う解釈で良いと思います。

 

なるほど、最初の見立て通りの認識絵図だったということで、私にとっては1歩前進しました。

 

ハマスとのゲリラ戦をすると兵の損失が増えるのでそれは避けたい

②ゲリラ戦の被害を少なくするために、隠れ蓑となり得る建物などは、すべて破壊する

→民間人の被害が出る

③「ハマス掃討のためには、民間人の被害が出るのはやむを得ない」と発言する

 

こういうフローでしょう。

 

・・・はい。

 

まぁ、根底というか本心には「民間人も掃除していいだろう」という発想も持っているでしょうけど、それはそれで今抱いていても良しとするしかないですね。

 

人の意識は、一枚岩ではなくて、複数の発想を同居させているので、その「民間人も掃除していいだろう」というイスラエルの発想も、今後、外野としてはシェア率を下げるように働きかけるのがいいでしょう。

 

こっから先、また1歩進めるためにどこにフォーカスすべきかというと

 

以下の分岐です。

 

イスラエルの軍事作戦実行能力を、民間人への被害が出ないくらいに向上させる

イスラエルが、人権保護に重きを置く方向に、ある程度反省し改心する

③ともかく、悲惨な戦争が起こっていることが秩序破壊の原因であると認識し、即時停戦をさせる

 

この分岐ですね。

 

私の意見は、長期的には②ですね。②しかないと思っています。

 

イスラエルは、おそらく①を取る。

 

国連などは、③を取っている。

 

私のジャッジによる最適解は、

 

①かつ②を最優先して、次点に③ですね。

 

(悲惨であっても)今起こっている戦争を我慢して受け入れ、軍事能力向上と改心を同時に推し進めていく方向。その結果として、悲惨な戦争を回避する。

 

イスラエルは、改心も「負け」じゃないのだから、変わることを恐れないで欲しいです。

 

国際社会のムーブとしては、即時停戦を求めるのは良いですけど、イスラエルと対話できるはずだと信じつつ、彼らが改心しやすいように、まぁ簡単に言うと「冷静に、穏やかに、淡々と、説得する」というのがいいんじゃないかと思います。

 

イスラエルは、対立姿勢を先鋭化しても、イスラエルも硬化するだけだと思います。私は彼らは「そういう人らだ」と思っています。

 

だから、北風と太陽みたいに、彼らの受け入れる形で、ガードをすり抜けて心に届くように柔らかく、コミュニケーションを取り続けるのがいいんじゃないかなぁと

 

私は思いました。

 

あとは、ガザの民間人の人達が逃げ切れることを祈っています。