日本の軍事についての補足

ツイッターで私は「原則的に、国家は専守防衛の枠内で、戦争に入ったら敵国を無力化するだけの反撃能力を持つことを目指すべき」旨のつぶやきをしました。

 

その後、反撃能力についての専門家らしき人のツイートを見て、あぁ、弾道ミサイル発射台のピンポイント破壊は現実的技術的に難しいんだな、韓国・米国とで武力行使の責任を共同で負って、連携を大事にして、日本が単独で敵国に中途半端な反撃をして火に油を注ぐようなことは避けた方がいいんだな、と思いなおしました。

 

ツイートしたときはこの専門家の方のつぶやきを精読してなかったんですが、今、よく読んで、私の最初の理解はまぁ大筋は合ってたな、と確認しました。

 

で、その補足を以下に書きます。

 

●やっぱり「原則的には」国家は単独で充分な反撃能力を持つべき。(特にアメリカは思ってるだろう)

それが理想だが、「日本には金が無い」、先ほど書いたように「現実的技術的に無理」、あと、個人的に私は「そもそも中国と戦争する予定はない」という事情があります。中国も武力行使というカードは使わずに済めばいいなとおそらく思っています。

 

中国と戦争する予定がない、戦争になりそうなら積極的に回避する(外交や他の手段を使って)というのが日本の志向としてベストだと思います。

 

戦争する予定がないなら、軍拡する必要ないじゃん、と思うと思いますが、以下の理由により日本もある程度の反撃能力を持った方がベターだと思います。

 

・自立した国なら自力で国を守れるだけの能力を持つべき(原則論)

・敵国になりそうな国は中国だけじゃないし(ロシアもいる)、中国も現在進行形で変化している(プレイヤーの考え方も微妙に変わるし、年月経過による組織の新陳代謝などでも変わる)ので、将来状況が代わって、中国と戦争することのメリットが見込める状況が起こるかもしれない。その可能性は低いし、そうさせないように動くべきだが、そうなったときに日本が丸腰に近かったら話にならない。

 

●地球人は十分な反撃能力は持つべきではない。

これは原則と真逆の事を言っているのですが、原則は「国家としてどうあるべきか」で、これは「地球人としてどうあるべきか」なので、こっちの方が強いです。

 

誰だって、ミサイル飛んできて、それを100%ナシにしてほしい、という願望を持っているだろうし、その願望を抱くことは全く問題ないのです。

 

しかし、地球では被実験体である人間に負荷をかけて、「さぁお前はどうする?」という感じの実験場であろうし、又、存在としても「陽あれば陰あり」であり、嫌な事・苦しい事から100%逃げるということは、「自らが存在するための基盤の否定」と等しいので、やりすぎはまずいですね。(まずいを承知で100%逃げる挑戦をしているならそれはそれで実験としてアリかもしれませんが)

 

なので、基本的に、自らの苦しみから逃れたい一心で他者を攻撃する者(プーチン等)からのアタックは、あえて完全には守らない、という道しか確保されていないと思った方がいいでしょう。

 

完全に守れる(軍事の話で言うと、敵基地反撃能力や、ミサイル防衛能力を強化して、こちらのダメージをかなりの高確率で回避することを指しています)というのは、防衛側からすれば「かなり楽勝のラクチンモード」が展開されてしまうんですね。

 

北朝鮮がミサイルを日本に撃った?それがどうしたの~?」

 

という状況では、「悪者」にとって、かなり生きづらい、不利な状況が生まれてしまうんですね。悪者は悪者で悪環境の中で必死なので、余裕のある人がさらに余裕があるようになると、アンバランス、という判断を私はしています。

 

よって、基本的に、攻撃側に比較的有利(先制パンチが撃てる)な環境は、守っていくのが合理的だと思います。あいつ撃ってきた、殴られた、その後は両者の容赦のない潰し合いがスタートしますけど。

 

どっちにしろ、藁を掴もうと溺れる者に勝ち目は無いので(彼らは自らの勝ち筋を積極的に消すから)、こちらは殴られた後「痛ぇ~」と言って、戦って潰す、というのが普通のことだと思います。

 

<結論>

敵国の先制攻撃が成功する環境を守りつつ、日本は自立した国としてある程度の反撃能力は保有すべき。

 

というものになります。長々と書いてしまった。