数学は旅行気分で

今、高校数学の「数学A」を勉強しているんですが、「数学Ⅰ」と比べて、進捗がサクサク行って楽しいです。

 

数学Aは順列とか組み合わせとか確率の範囲ですが、確率等はギャンブルでも使えるので、方程式をこねくりまわすタイプの計算より、体によく馴染んでいます。

 

ちょっと難しめの問題を解いてみて、答え合わせをしたときに、模範解答と、自分が解くときに取った方針が同じだと、嬉しくなります。

 

これは一種の知的共感なのでしょうか。私の姉は、数学が好きで大学で数理を学んだほどですが、他方私はティーンの時、答えが一つしかない数学をどうしても好きになれませんでした。どっちかというと「解釈」を問われる国語の方がエキサイティングでした。「誰にも思いつかない答えを示そう!」とかそうゆう希少価値を追求するモチベーションで想像力を働かせていました。

 

しかし、最近数学Aをやってみて、「答えはひとつだけど、そこに辿り着くためのルートはひとつじゃないんだ」と気づきました。

 

特に確率なんかだと、問題で求める確率は、異なる試行パターンの和であることが多く、問題文をインプットして、求める対象の「全体像を把握して」「個別に扱わなくてはいけないパターンを見切る」ことが必要になってきます。

 

それをやっているときは、まるで旅行に行く前に「飛行機でいこうかな?新幹線でいこうかな?」とか「どういう電車の乗り換えで行こうかな?」という、旅行計画を立てているときのような楽しさがあります。

 

そんで、模範解答と同じルートを自分が選択したことがわかった時は、「よっしゃ同じだ~」と嬉しくなります。まるで先生に褒められたような気持ち。現在教職をしている姉も、おそらくそれが楽しかったんでしょう。

 

ティーンのとき私は友人に「どうして宿題しないの?」と聞かれて、「点が要らないから」と淡々と答えていたんですが、40になって先生に褒められる喜びを知るという、成長なのか、成長していなかったことが証明されたのか、よくわからない発見があって、人生は面白いなぁと思います。

 

数学Aは現在50%くらいの進捗で、コツコツやって数学ⅠAのゴールを果たしたいと思います。それが終わったら、今度は同じ教科書の実践問題を最初から解きなおしです。

 

1週目は自信なさげに自分の足元を見ながらヨタヨタ歩いていましたが、2週目はもっと視野を広げて、普通に歩けるようになればいいなと思います。

 

世界の景色が違うことに気づけたら、それは素晴らしい体験になるでしょう。