商売根性

私は商売をやったことはないですが、大体経営してる人が考えることは、短期的には、「利益を見込んで、その範囲で設備投資や諸コストを許容していく」という形なんじゃないかと思います。

 

で、長期的には、将来のリスクをコストと捉えて、そのために利益余剰金をある程度プールしていく、先の分岐点などを想定して、人材投資などをして備える、という守りの思考でカバーする。

 

経営は飛行機を飛ばし続けるようなもので、高度を低くならないようにする(利益をたくさん出す)ということも大事ですが、最も大事なのは揚力を獲得し続ける、という点だと思います。

 

地面すれすれに飛んだって、「やろうと思えばいつでも揚力で機体の高度上げられますよ」という余裕が平時でないと、いざ天候不良・嵐が来たときに、持ちこたえられません。

 

経営における揚力とは、「市場の中の潜在的な需要を見出す力」「その需要に対して、機会損失なく供給する力」「商品の魅力を伝えて売り込む力」の3つだと思います。

 

例えば、日本企業がアフリカの集落に靴を売る、という商売の場合

 

・市場に需要があることは、安易に想像がつきます。靴は便利ですからね。

・供給力は、現地に工場などを作るなら、現地スタッフの教育など、ちょっと難しいかもしれませんが、技術的には日本にすでにあるので、その技術の翻訳という作業がメインになりそうです。

・商品を売り込むのは、これもけっこう難しいかもしれません。靴は便利ですが、大昔から履いていない人は、すぐには「はい、履きたいです」とは言わないでしょう。これも粘り強く、丁寧に売り込む必要がありそうです。

 

この中で、この会社が最もラクをしているのは「市場の中の潜在的な需要を見出す」というアクションです。

 

私の経験に基づく思い込みでいうと、日本に限らず外国の企業でも、多数の企業がこのアクションでラクをしすぎだなーという印象を持ちます。

 

もし私が会社経営をするならば、ここに特化して研ぎ澄ませた異形の企業を作りたいと思います。やってみたいなぁという妄想ですけど。

 

「長生きする会社」、よりも今は「長く存続する人間」、の方に興味があります。今はそのためにアルゴリズムの勉強です。ちょっと見て、やはり数学も必要なようで、嫌いなピーマンを食べるような気持ちになっていますが、ぼちぼちやろうと思います。