その2で得た情報
「人はどのように生きるべきか?」という問いに対する最も「ベター」な回答としては、「システム全体を信用し、自分の主観に合ったステージで、自分なりの『確信』を胸に抱いて行動する(できれは楽しく)」というものになります。
これが、なんとなく怪しいので、検証をしました。なぜ検証が必要かというと、「私自身がこれを『確信』できていないから」です。私も当然ながら、確定的な真理を持っているわけではありません。
ツイッターでも、
「任意の法則(理)に100%依存すると必ず破滅する」「完全なシステムなどない」「法則には必ず存在可能範囲があり、その弱点を知っているだけで意思決定の精度が上がる」と言っています。
ツイッターの方は、確信できています。技術論としての信用ですね。しかし、ツイッターの文章を読んで「その通りだ」と信用する人は一部の人でしょう。
一方、「システム全体を信用し、自分の主観に合ったステージで、自分なりの『確信』を胸に抱いて行動する(できれは楽しく)」の方は、受け入れられる人が多いかもしれません。しかし、そのたくさんの人が「Xさん(私)が言ってたことは自分にとって都合がいいから正しかったらいいなぁ」で終わり、又は「Xさん(私)が言ってたから正しいんだ」で終わり、だと私の真意が伝わっていないことになります。この辺が、言語による情報伝達の難しさですね。
真意が伝わっていない、その理由は、「私が伝えたい情報」の一部しか表現できていないからです。つまり言語では伝えられないことがあるとゆうことです。
それは、「意識」の中で起こっている現象です。ここで、人間の「意識」と「脳」と「体」の関係、情報伝達の要素についてのシステムを私が想定します。
・怪我をして「刺激」を感じる現象の情報伝達の流れ(→は情報の向き)
体→脳→意識「刺激」
・「刺激」を感じて「あー痛っ!」と声に出した時の情報伝達
意識「刺激」→【意識(言葉を発しようという命令発信)】→脳(命令実行)→
※以下は脳が、意識と体に同時に情報発信する
→意識(「あー痛っ!」という自分の心の声を聞く)
→体(「あー痛っ!」と喉を振動させて言葉を発声)→体(耳で自分の声を聞く)…
こんな感じですね。おそらくですが。2番目のパターン『「刺激」を感じて「あー痛っ!」と声に出したときの情報伝達』は「心の声で話す」と「口に出して話す」の複合です。「この心の声で話す」というのは「思考する」と同じことです。
思考するときは、
体→脳→意識「刺激」→【意識(言葉を発しようという命令発信)】→脳(命令実行)→意識(自分の心の声を聞く)「刺激」→【意識(言葉を発しようという命令発信)】…(繰り返し)
とこんな感じです。ここで注目なのは【意識(言葉を発しようという命令発信)】工程について、人間の「意識」は、この働きについての情報を受信する機能を持っていないということです。
私たちは、見えるもの、聞こえるものに注意を払って生活しています。当たり前ですね。しかし、見えないし聞こえないものもあるのです。そのひとつがこの働き【意識(言葉を発しようという命令発信)】です。
私たちは自分の心の声を聞くことができるので、意識はあるな、と感じているんですが、その言葉を発するための【命令】、正確にいうと【命令を出すシステムとその発信情報】について知覚することが不可能な作りになっています。
この【命令を出すシステム】を洗練させた状態が簡単に言うと「頭がいい(記憶力がいい、ではないです。記憶は脳の別の機能です)」ということになります。【命令を出すシステム】の正体はわからないんですが、脳を鏡にしてぼんやりは見ることができます。意識から脳に向けて命令を出して、脳が心の声をアウトプットします、その心の声を意識に返す方法でしか、【命令を出すシステム】の像が見えないんですね。
意思決定のプロセスにおいてはこの見えない、【命令を出すシステム】の領域を多分に使います。「命令を出す」だけではなく、多分いろいろぐちゃぐちゃやってる、ある程度複雑なシステム(複数の機能があったりする)だと思います。
この【命令を出すシステム】を見せるために、私はその1で「人生の歩み」を時系列で書いていきました。【???】これがブラックボックスでも、
インプット→【???】→アウトプット
の構造はとっているので、【???】を洗練させることはできるのですが、【???】を客観的に観察することはできません。困りましたね。
できることは、過去の思考を思い出して「再現」することで、過去の【???】を使用したときのインプットとアウトプットを客観的に見ることだけです。
ちなみに、この【???】を客観的に純粋に観察できたとしたら、生命システムとしての人間は大幅に能力アップするでしょう。
ここまでの情報を踏まえたうえで、私の言ってることを観てほしいんです。「私はこういうインプットを得て、???で処理して、こういうアウトプットを出しました」と言っています。注目してほしいのは、このプロセス全体であり、アウトプットだけ注目してこれが正しいとか正しくないとかいうのは1/3の要素に過ぎず、不十分です。
疲れたのでおしまい。今回は意味のある考察ができた気がします。