ツイッターで、「戦争は断固反対。戦争をしようと思う人は頭おかしい。戦争をしないような政治家に投票したり、あらゆる方法で戦争を回避すべき。」
という趣旨の長文意見を書いている人を見ました。
武力の行使っていうのは、「殺し」にインセンティブがある環境である以上、カードを持っとかないと穴になりますよね。
警察が容疑者を拘束するのだって、一種の武力だし。
警察はいいけど(治安が守られるから)、軍隊はダメ(自分が巻き込まれるから)っていうことを正当化するロジックを示す必要があると思います。
あと、前にも書いたけど、スーパーのお肉買ってる時点で、
毎日毎日、牛さん豚さん鶏さんをぶっころしてるんですよ。
それはいいけど(美味しいから)、軍隊はダメ(自分が巻き込まれてるから)っていう意見は、
別にあってもいいんですけど(支離滅裂な意見を発してもいいんですけど)、他の人を納得させることはできないだろうなと思います。
問題は、世界において、強制力を持って治める機能をもった組織なりが存在しないことですね。
「武力を見せたり行使したりして、脅してビビらせれば他国をコントロールできうる」
っていう状況下であるならば、
「じゃあそのカード切るか」っていうのはインスタントに近道ですし。
「それだめー!」って言えるようなパワーの結集が見られないので、戦争も起こるところでは起こるでしょう。
私の考えでは、「相互理解」が、戦争回避の近道ですね。
相手の事情、背景がわかっていれば、
「戦争に向かう」インセンティブを、キャンセルするような(武力行使とは別種のアプローチで)アクションが取れるし、
何より、「相手の事情がわかっていれば」「単純に怖くない」ですからね。
米国が原爆を落としたのも、「実験したかった」という理由もあると思いますが、
実際、「天皇を崇拝して、自らを供物のようにして自爆攻撃してくる」日本人が、
当時のアメリカ人(「オレがオレが」の個人主義者)からすれば「理解不能」で、恐怖も感じたと思いますよ。
「こいつらはどうすれば心くじけるんだ?」「亡霊と戦っているのか?」
という恐怖ですね。
そういう恐怖は、訓練で克服できるものですが、
相手が「得体の知れない敵に恐怖しちゃう」のであれば、
そうならないように、「私たちの国はこうなんです。わかってくれたら嬉しいです」
という姿勢で、相互理解を進めれば、
恐怖にかられた武力行使という、けっこうしょうもない戦争は減ると思います。
ただ、「国家機密」っていうのもあるので、実際には国同士の相互理解は難しいようです。
国同士が無理なら、国民同士の草の根の交流とかを増やして、
「君たちってそうなんだね」って文化交流するのもいいかなと思います。
戦争反対派の人からは、戦争に関係している人すべてが悪魔に見えるかもしれませんが、
戦争関係者であっても、「いかに戦争の規模を小さく抑え込むか」っていうことに集中して、事に当たってる人も多いと思うので、
実際の「戦争したがり」っていう人は、SNSでの誹謗中傷をする人のように、
少数派であると思いますよ。
それ以外の多数派の人は、いかに戦争を起こさないようにするか、の仕込みをがんばっているでしょう。
戦争反対派は、現時点ではマジョリティになっていると思います。
あとは、有効なアクションをどれだけ取れるかの問題で、
コツコツやっていきましょうのコーナーですね。
それは今すでにできていると思っています。先の見通しは明るいでしょう。
おわり