ツイッターを見ていて、街中で言いたいことを大声で話すパフォーマンスをしているユーチューバーの人の切り抜き動画を見たのですが、
その人は「街で大声で話していると、常時『自分は価値のない人間であること』を良く認識できる。もし自分が失敗しても、誰もそのことを気にしない。だから、お前らもでっかく失敗しろよ!」
という謎だけど説得力のあるエールを動画視聴者に送っていました。
この「自分には価値がない」っていう感覚は、あんまり無いんですよね。
そりゃ、見る人によっては私は無価値(ニートで社会的に生産活動してないし)と思うだろうし、見る人によっては「面白いことしてる人間だな」と思うだろうし。
思い出すのが大分昔、20代の若いときにハローワークに行って、職を探していたときに、
対面して担当してくれた人が30代くらいの女性だったんですが、
その人が弱々しい声で、死んだような目をして、
「もっと自分の価値を分かった方がいいですよ・・・」
と言っていて、「えっ大丈夫かこの人?」とちょっと引いてしまったんですが、
つまりは、「社会においてお前なんかこれっぽっちも価値ないんだから、もうちょっと悲壮感を持って泥臭く努力しろよ」ってことだと思うんです。
そしてそれは「私もそう(無価値)であるように」という背景があるということです。
「自分には価値が無い」って呪いの言葉のようで、そういう言葉に縛られている人に言いたいんですけど、
「あなたにそう言ってる奴が、どの程度なのか知ってるん?」というのを言いたいです。
もし、立派な人から「お前は無価値であーる!」と言われたら、
「えーっ!?やばい、オレ死ぬほど努力した方がいいのかも」と焦るかも知れませんが、
大体が、「お前はオレに服従せよ、無駄なあがきをするな」っていう言葉の言い換えです。
そして、私の想定している「立派な人」は、「お前は無価値な人間だ」とは言いません。
つまり、「実際に立派じゃない人」からの評価なんて、あまり気にならないのではないでしょうか。
問題なのは、社会とか、偉い人から、「お前は無価値だ」と言われているようなぞんざいな扱いを受けて、
それに流されて「自分も」「そうだ、私は無価値なんだ」と思っちゃってる所だと思います。
結論を言うと、「あなたは無価値」ではなく、はたまた「あなたは価値がある」でもなく、
「自分に価値があろうが、なかろうが」「その針の振れ方は、どこの馬の骨とも知らない(ザコかもしれない)他人のさじ加減ひとつなんだから」
「どうでもいい」というのが正確な所です。
価値があろうがどうでもいいんですよ。
ある人にとっては無価値だろうし、他の人にとっては価値があるかもしれない。
そして、自分にとっては、価値がどうとか、そういうゲームはしていないんです。
自然界からパンチが飛んできたら、避ける、速く動く!
あるいは、社会の荒波に飲まれそうになったら、なんとかする!はたまた、その努力はくだらないから逃げる!
とか、それが私にとって生きるということです。
価値があろうがなかろうが、その条件に変わりはありません。
もしも、「私はお姫様みたいに、みんなから尊敬とチヤホヤを受けて、恵まれた生活をするんだ」っていう願望を持っているなら、
たしかに、「自分に価値がない」と言われることはショッキングかもしれないですね。
おそらく、ハローワークで死んだ目をしていた女性職員は、その現実に打ちのめされていたのでしょう。
個人的には「他人からどういう扱いをされるか」というよりも、
自分はどうするのか?どうしたいのか?に注目したら、「自分の価値」という概念から解放されます。
例えば「子供を産んで育てたい」とか
「地域のご近所さんと仲良く交流したい」とか
やりたいことを、がんばって工夫して、やりきると、それはそれで楽しいと思います。
Z世代関係のニュース記事でも「自分は何者でもない」ことが悩みの種になっているようです。
そうか、何者かになりたいのか・・・。
私目線では、有名な成功者の人でも、けっこう苦労してそうだし、
そんなにウハウハには見えないので、地位と名誉を得ようとはあまり思いません。
例えば「起業家」とかでも、
趣味の時間とか削って、1年365日、会社の経営考えて、自分も兵隊になって働いて、
それだけのリソース投入して、運が良ければ、会社が急成長する。
めっちゃがんばって、その報酬が、「お金」とあと・・・「地位」「名声」?
がんばっても「お金」「地位」「名声」しか、手に入らないんですよ。
全然割に合わないじゃないですか。そんなもののために、人生費やすのって。
と、私は「個人的に」思うのです。
もちろん、その報酬で「割に合う」と思う人はいるだろうし、やりたいならやるべきだと思いますが、
普通の人は、「起業」はしませんよね。リスクの割にリターンが少なすぎる。
表舞台で、有名な人は、軒並み「ちょっと価値観がレアな人」だらけなので、
自分らしく生きることを主眼にして、
自分が欲しいものにピンポイントで手を伸ばすのが良いと思いますね。
そういう営みを一生懸命やって、上手くいってたら、
「自分には価値がある」じゃなくて、
「良く生きてる(生きた)なぁ」と思えるんじゃないでしょうか。
という価値観の扱いについてのテクニックの紹介でした。
おわり