ツイッターで、興味深い人を見たのですが、
まず、「家庭内が暴力的」で「愛情を知らずに育った」
「貧困環境で育った」
「知能指数（ＩＱ）が、平均よりやや低い」
「身体に障害を持っている」
という条件です。
そして、その過酷な環境で育ったため、「他者への攻撃性」がある。
そういう人を見ると、同情というよりも、「どうすればいいんだろう」と立ちつくしますね。
そして、その人の目線に立ってみると、
「なるほど、これは無理ゲーだな」
「平均的な生活を送っている人への呪い（＝自分の苦しみをわかってほしい気持ち）が生まれるのは当然な状況だな」
と思います。
「辛い状況でも克服できる」っていうのは「人的・経済的資本」と「技術」の両方がないと、実現しないと私は思っています。
そのマスターピースが揃わないのであれば、「克服できない」のは当然です。
「克服できないのであれば」「ただ悲観して」「普通の人を恨むしかない」となります。
逆に言うと、もし「人的・経済的資本」と「技術」を与えることができたら、再起（リスタート）は可能です。手間はかかりますが、必ずできます。
なので、理想を言うと、
「社会全体で、全力で余力を捻出して、ケア・サポートを流し込む」っていうのが正着になります。
ただ、これまでの人間社会の歴史から言うと、
「弱いやつは苦しんで肥やしになって、くたばれや」
「そうなるのが一番しっくりくるんだから、ザコは大人しく潰れとけ」
っていう、弱肉強食スタイルですから、
急に「弱者を救おう」って、変化の幅が振れすぎていて、それもシステム構造上、あまり期待できない。
「弱者を救おう」っていうのは語弊があって、
「人間を救おう」なんですよね。その相手が「強いか弱いか」は、あまり関係が無い。
相手を同等の人間とみなすのであれば、相手の性質がどうあれ、まっとうな道を胸を張って歩んでもらった方がいいなぁと思います。
そのツイッターで見た人は、攻撃性がある危険人物っぽいんですけど、
よくツイートを読み込んでみると、そこまで知能が低くないし、善悪の区別もついてるようなんです。
おそらく、素材としては、普通のまともな人だった。
ただ、環境が悪意に満ちていて、愛情をよく知らないようなので、
他者との共感を求めると、他者を呪わざるを得ない、「他者と自分が同じになるために」他者を攻撃せざるを得ない、そういう状況です。
そんな苦しい状況でも、その人は「なんとか生きようとしている」ように見えます。
私は、そういう人に対して、「大人しく潰れとけや」とは思わないです。
ただ、助ける手立てがない。私も余力を他に回しているので、力が足りないです。
ツイートしていた人は、学校に通っていました。義務教育ですから誰もが通うんですけど。
その学校生活の中で、いかに自分の家庭が「貧しいか」「被暴力の環境であるか」「普通の生活をしているクラスメイトと比較して、厳しい状況であるか」の現実について
まざまざと見せつけられ、劣等意識・不平等意識をすり込まれたんだと思います。
もしも、もともと外国のスラム街のような環境に育っていたら、おそらくその刷り込みはなく、純度の高い悪人として生きていたと思います。
しかし、その人は攻撃性はあるけれど、善性も確かにある。
輝かしい、自分には無い「普通」を見せつけられて、「自分の不幸を思い知った」という点でも、厳しい環境です。
まるで世界から常に「お前は死ね！」と言われているかのような強迫観念。
それと戦い、他者（外界）へ攻撃を返すしかない。
という「ボコボコにされている、まともな人」だという印象を受けました。
できれば、国や隣人がケアしてほしいですけど、
うーん、
この人を見捨てるような秩序って、けっこうくだらないな、と思いますね。
純度の高い悪人であるならば、暴力団とか、半グレグループとか、受け皿はあると思いますが、
どっちつかずの、ボーダー上で苦しんでいる人は、はっきり言って、上手くできていなくて当然で、自己責任を求めることは私はしません。
自己責任でないならば、他者の責任だろうと、そう思います。
国としては、「虐待家庭を限りなくゼロにする」とか、それはすでにやってると思いますが、やってほしいです。
とりあえず時間はかかると思いますが、
生育環境とかあらゆるケースは、個別のものなので、
取りこぼしのないように、適切にふつうの人なら救う、悪人気質なら相応の受け皿に収まってもらう、
そういう「きめ細かな」「操作」を希望します。
でなけりゃ、秩序なんてくそったれになると思います。
