A diary 8/31その②

31日、西武・そごう百貨店の池袋本店のセブングループ従業員のストライキが実施され、デモ行進もしているとのニュース記事を読みました。

 

私は勘違いしていたのですが、百貨店って100%テナントってわけじゃないんですね。

 

セブンの正社員の人達(直営店勤務の人達)が労働組合の活動をしている。

 

従業員には規約にストライキ権があると書いてあるらしいので、ストライキを実行すること自体は、特に問題ないんじゃないでしょうか。

 

しかし、欧米などの国では「利害衝突を先鋭化させて」「議論して」「できるだけ落とし所を有利な方に押し込む」ということをよくやっていると思いますが、日本の文化では珍しいですね。

 

日本では、「利害衝突はあってはならない」「上意下達で」「損をするのは身分の低い者だ」というアンチ・バチバチ対決って価値観ですから。

 

セブン側と百貨店の従業員側で、事前に協議をしていたようですが、結局セブンの言い分としては「外資への事業売却は上からの決定事項だ」「君たちには損を受け入れてもらう」という姿勢だったのではないでしょうか。

 

百貨店側は、それは飲めなくて、ストライキをした。「我々は都合の良い捨て駒ではない」という主張で交渉決裂したんですね。

 

ただ、外資ファンド側が、このストライキをどう捉えるかが一番の注目点だと思います。

 

「営業店舗に穴があくようなことになったら、百貨店そのものの信用に傷がつくな」という心配をするでしょうか。多分、しなさそうですね。

 

「経営者の方針に従えないのなら、辞めてもらって結構ですよ。残った従業員だけで回しますから」という風になるんじゃないかと思います。

 

欧米では、トップが変わったら、従業員は交代が激しそうですから、心情的にも意に介さないでしょう。

 

ストライキをしている人達は、「自分たちの雇用を守るために、できることはすべてやりきる、後悔のないように」という意志でやっていると思います。

 

私が従業員だったら、まず外資ファンド側の力量を測ります。

 

へぼそうだったら、辞めるか、もしくは「事業改善案」を出しますね。もしちゃんとした経営手腕があるのならば、解雇を含む指示に従います。私だったらですが。

 

問題として、百貨店の「慢性的な経営不振」というのがあると思うので、もし、手を尽くすのであれば、これに着手しないと、労働者側の都合を通すことは難しいかもしれません。