カントの純粋理性批判

哲学者カント(1724~1804)の純粋理性批判の解説動画をYoutubeで見ました。用語の解説とかが、けっこうわかりやすかったです。

 

前に、マルクス・ガブリエルさんの著作「なぜ世界は存在しないのか」を読んで、「カントは、『世界(allの意味での世界)』は存在するという立場」みたいな紹介がされてあって、私は「カントとは気が合うな」と思ってたんですが、

 

純粋理性批判の内容をざっくり見てみて、「やっぱり考えが近いなぁ」と親近感が湧きました。動画では、コペルニクス的転回や、感性、悟性などの用語解説を学びました。

 

カントを批判してる哲学者もいるようで、「一体どういう切り口で批判してるんだろう?」と興味を持ちましたが、ググってもあまり見つからなかったので、こちらはあきらめました。

 

この純粋理性批判がリリースされたのが1781年で、当時は哲学界がけっこうザワザワしたそうですが、今が2022年でしょう?2022-1781=241年経過してるんですよ。

 

現代で、カント哲学を応用できてる人って、どれくらいいるんでしょうね。カントの出した情報を踏まえたら、大体の交通整理はできると思うんですが、トップランナーマルクス・ガブリエルさんが「世界は存在しない」でしょう?

 

その辺りでつまずいてる人が多いから、話題にもなったと捉えるのが自然で。世の中の学者はどれだけ哲学軽視してるんだろうかと驚きました。

 

カントの功績は、人間が考える様のことを観察して、「こういう模型ですよ」と提示したことにあると思います。それやる人間自体、数がいなかったでしょうからね。

 

提示された模型は、粗を探してブラッシュアップしてもいいし、適用範囲を見極めた上で使用したり、とにかく便利です。

 

カント模型を使いこなせない、というのは、腕が無いか、若しくは現実とかけ離れた夢を見ているかのどちらかでしょうね。

 

カントが遺した貴重な情報を「あんまり好きじゃないから」「自分の欲とバッティングするから」とかの理由で簡単にポイ捨てするのはもったいないと思います。