ネタニヤフ首相の固そうな意志

ヤフーニュースで、イスラエルのネタニヤフ首相が、「国際的な圧力に直面しても我々を止めるものは何もない」と発言したとの記事を読みました。

 

極右らしく、意志は固そうですね。

 

やっぱり短期的に、コロっと内面が変化するのを期待するのは難しそうです。

 

ただ、色々な働きかけ(国連とかバイデン大統領とか)が、まったく効いていないか、というとそうでもないと思います。

 

ただ、それを受け入れるだけの容量がない、(その容量がないからこそ、極端な思想に頼るという構造がある)ので、ネタニヤフ政権は、ハマスを掃討し、ガザ民間人もその数倍の人数出す予定なんでしょう。

 

通常、何の思想的なしがらみがなかったら、「敵への恐怖心」を取り除けば、振り上げた拳を降ろすことも期待できますが、

 

はるか昔からすでに、恐怖感を、信仰心でカバーするような処理を脳内でやっていると、「これは強くていいぞ」と味を占めて、そのスタイルが固定化されるというプロセスがあり、ネタニヤフ氏もその過程を踏んだのだと思います。

 

本当に強い人は、自分が変わることを受け入れることができるので(私も比較的固定的で、この点まだまだ甘いですが)、

 

そういう世界観を持ってくれれば周りは彼を頼りにできるのですが、

 

「信仰心にしがみつかなきゃ、足が震えて立っていられないんだ」

 

という状況であるならば、当然しがみつくだろうな、と見込むことになります。

 

国連の大部分の意見は、「ただちに停戦を求める」で、今なお死に瀕している民間人のことを慮ると、その希望は正当なものです。

 

私は、そもそもの「ガザに自治権を与える」前提からして反対です。

 

イスラエルがガザの領土を併合して

イスラエルヨルダン川西域のパレスチナに対して、「やりすぎました、ごめんなさい」と謝り

③入植で得た領土をある程度パレスチナに返還して

イスラエルパレスチナの停戦同意形成をする(仕切り直しをする)

※この時点で、二国共存に同意できなくても仕方ないです。とりあえず、一連の「入植→音楽フェステロ→ガザのハマス掃討」のいざこざの終着同意を作ることを中間目標として達成すべき

 

こんな感じで、しのいでいくのが、当事者国と国際社会にとって、最も好ましいシナリオじゃないか、と思います。

 

しかし、現実は、「ガザに自治権を認める」前提で、アメリカは話を進めようとするし、当事者のネタニヤフ政権は、「それもやだよ、敵を徹底的に叩く」と言い張っているし、

 

なるようにしかならない、という無力感を私は感じています。

 

希望としては、イスラエルで「ネタニヤフ政権はやり過ぎ、極端すぎる」という世論が形成されて、とりあえず一時的な停戦合意にかこつけることができる「比較的穏便な新政権」ができるだけなる早で、誕生してくれたらいいのに、と思います。

 

まぁ、それもあんまり期待できないので、

 

賽の河原で石を積む感覚で、ネタニヤフ氏に対して、誠意を以て説き続けることが、現時点でベストなアクションかな、と思います。

 

その点、バイデン大統領は、「実際にイスラエル側と太いパイプを持ち」「説得に当たっている」ので、

 

私は「努力してくれてありがとうございます」という気持ちです。

 

価値観のギャップから言うと、

 

イスラエル

  |

アメリ

  |

国際社会

 

だと思うので、国際社会はアメリカを孤立させずに巻き込んで、イスラエルに通じるパイプを太く確保することを心掛けた方が良いと思います。

 

みんなが信じるをことをやめて、繋がりを断つと、イスラエルはどこどこまでも暴走すると思います。

 

私はネタニヤフ政権は短期的には変わらないだろうと見込んでいますが、それは彼らを信じることをやめている、というわけではありません。

 

「変わってほしい」と言いつつ、「今、あなたたちはそうなんだね」とある程度受け入れ、信じることはやめないようにしようと思います。

 

パレスチナについては、厳しい戦いになっていると思いますが、イスラエルの暴走を押さえ込めたら勝ち、くらいのジャッジで、命を守るために逃げまくって欲しいと思います。