娯楽目的日記 7/28

ここ数日間、日記を書き、その内容は役に立つ実用的な情報のつもりでした。

 

しかし、私は基本的に「遊ぶ」「娯楽を求める」ことを基礎として、その基礎の上に機能的な話題を積み上げています。

 

つまり、どうあがいても、「私が面白いと思うこと」しか書けません。もしかしたら、「他の誰かが面白いと思うこと」かもしれませんが、どこまでいっても娯楽です。

 

なので、機能寄りになりたい私は、娯楽日記を書くべきではありません。

 

しかし、それだと面白くないので(←病的)、控えめに日記を書こうと思います。

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テーマ「ビッグモーター」

 

すでに辞任した社長の、記者会見をちらっとみて、あぁ、この人はもう「世間からどう思われても、初心(不正)を貫くんだな」という印象を受けました。

 

人は皆社会の一員である、という利害一致の仲間意識を持って、「できるだけ他者に迷惑をかけないようにしたい」という価値観は、すべての人が持っているとは限りません。

 

例えば、ライオンのような捕食者にとっては、ウサギは「自分と同じ哺乳動物」に見えているかもしれませんが、餌だと認識するでしょう。

 

餌を食べるためには、ウサギに対して、「襲って食べてしまってごめんなさい」とは言わずに、ただひたすら牙をウサギの体に突き立てるのみです。

 

ビッグモーターの執行部からは、そのような姿勢を垣間見ました。

 

「我々は、もうすでに『どうぶつのなかまたち』の世界観からは隔別して、弱肉強食の世界観の住民である」という割り切り、あるいは諦め、のような意思。

 

それはそれで、彼らの自由(ライオンがゾウに踏み殺されることも、飢餓で死ぬことも、ありうるとわかった上での判断でしょう)なのですが、私がなかなか興味深いな、面白いな、と思ったポイントがあります。

 

それは、ビッグモーター社は、「会社の方針に従順に従い、業績を上げた社員に対しては、ちゃんと高報酬を与えていた」という点です。

 

「会社へ利益をもたらす者に対しては、きちんと報酬で報いる」という義理を持ち合わせている点に、なかなか真面目な一面もあるじゃないか、と思いました。

 

つまり、従順で優秀な社員に対しては、「仲間意識」があったということ。

 

「みんなで協力して、ビッグモーター帝国を盛り上げていこうね!」という意識。おや、先ほど私が述べた「弱肉強食の世界観を持つライオン」とはちょっと似つかわしくないイメージですね。

 

あるいは、仲間意識がないとしても、社員に対して「反社会的な不正を強いた上に、さらに報酬を絞って奴隷のように働かせること」は「さすがにまずいかも」という発想があるということ。

 

つまり、彼らなりに、「社会的にバランスを取ろう」という意識があったことの証左です。

 

そういえば、イスラム国も、テロ集団ではありますが、「自分たちの国家を築きたい」という願望を持っていたと記憶しています。

 

彼らも、社会の一部として立場を認められたい、と思っているのでしょう。

 

アウトローであっても、社会からの完全な逸脱者にはなりたくない」

 

「独りはさみしい」

 

その思いがあるのならば、バランスの取り方が多少下手くそであっても、すこしずつ改善して、良い具合になることはできるだろうな、と思いました。

 

あるいは、すでに今、バランスは取れているのかもしれないですね。

 

問題があるようで、問題はないのかもしれません。