【近況6/15】合理的判断の基本

合理的判断というのは、

 

簡単に言うと「その判断によってめっちゃ効率的・効果的に動いて、困難や苦しみ(=コスト)以上の売上げ(=ベネフィット)を立てる」という趣旨の下にあるものです。

 

なので、「今、幸せ」とか「普通に生きていけてる」ような人にとっては、必ずしも必要な技術ではありません。

 

ただ、「合理的判断に基づく行動をしない」ということは、

 

「困難や苦しみ」前にしたとき、「頓死する」か「逃げる・傷を舐める」か「殺し合い・奪い合いをする」のみしか取る手段がありませんので、通常営業から遠のきます。

 

簡単に言うと「ぐふっ・・・」か「ひえぇ!」か「う~ん・・・」か「オラオラ!」になるということです。

 

「それでもそれが自分の人生だ、しょうがない」と受け入れられるのであれば、かなりの度量の大きさだと思いますので、アリだと思いますし、問題ないと思います。

 

他方、私のような「こだわりの強い」人間とかは、なんとか通常営業を維持しようという心の狭さを発揮しますので、以下に合理的判断の基本を紹介しようと思います。

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合理的判断って構造は簡単です。

 

①状況を正確に把握する

②場の理に従って、適切に進行ルートを選択する

 

これだけです。非常に簡単なんですが、実際にやるとなると難しいです。

 

■状況を正確に把握する

○広い場を知る

合理的判断においては、広い場を知った方がアドバンテージがあります。

 

例えば「地球に天変地異が起こった」とした場合、

 

「地球という場が、世界のすべて」と解釈している人は、

 

「やばい、もう終りだ!」と慌てるでしょう。

 

しかし、広い場を見ての、合理的判断を行った場合、

 

「この天変地異は、どのような背景か?」という探索がまず1歩になります。

 

可能性が複数あって、それによって適切な対応(受け)が変わってきます。

 

・背景A:地球内部で完結する原因に起因している

→対応:環境問題がらみであるので、産業構造を改善しよう(被害を避ける対応をする)

 

・背景B:地球外部の原因に起因している

→対応:宇宙の気まぐれなので、我慢して生き残ろう(被害を受けつつ順応する)

 

このように、吹いてる風が、「台風の暴威」なのか「宇宙の衣擦れレベルのそよ風」なのかによって、

 

逃げるか、受容するか、の適切な対応が変わってくるのです。

 

広い場を認識できていない人の場合、この選択肢は頭に浮かばず、

 

「とにかく被害を避けよう」一択になるようです。

 

被害にも、「避けるべき」ものと「受容すべきもの(そもそもコントロール外だから受け入れて順応する以外に道が無い)」があります。

 

広い場と、そこを貫く理が見えていれば、「我慢すべきときに我慢する」「その前提で、どのように順応していこうか」という精度の高い判断ができるようになります。

 

○情報収集する

先ほど「地球」を狭い場の例として提示しましたが、

 

実際、「地球で何が起こっているのか」「地球が今どういう状況なのか」

 

私もほとんど知りません。これは致命的な問題です。

 

ヤフーニュースとツイッターとテレビでしか情報を得ていませんので。

 

どこかの大国のシンクタンクとか、諜報機関であるならば、

 

ある程度、「人間社会の動きの実態」は把握できてるかもしれませんが、

 

一般人である私は東京都の行政の実態さえも把握できていません。

 

じゃあどうするか?(致命的な状況をどう回避するか?)

 

「物事を構造的に捉える」「洞察する」「他者視点に立つ」

 

こんくらいですね。つまりは「想像」「妄想」です。

 

例えば、小池百合子都知事は、後の選挙のため、「AIゆりこNEWS」をリリースしました。

 

このことから得られる情報としては、

 

小池百合子さんは」「AIゆりこNEWS(AIモデルに台本を喋らせる)を公表することによって」「有権者の信頼(実績・AIテクノロジーの未来志向)を得られると想定している」

 

ということです。これは、想像・妄想ですが、かなり確度は高いです。

 

なぜなら『「本人が、これで、十分だろう」と判断してるからこそ、リリースされた』という構造が見えるからです。

 

で、そこから、一歩推論を加えると、

 

小池百合子さんは、政治家として、「AIゆりこNEWSに魅力を感じるような有権者」を、お客として認識している(そのような人達の方を向いて政治活動をしている)」

 

小池百合子さんが、普段、接している有権者は、「AIゆりこNEWSのことを技術的に安っぽい代物だと思わない」ような人たちばかりである」

 

というところまで、ある程度の確度を持って、知ることができます。

 

「AIゆりこNEWS」の情報から、枝のように、「小池さんの客層」や「普段どのような有権者と接しているか」が見えてくるということです。

 

で、さらに推論を進めると、

 

小池百合子さんは」「その客層の方を向いて政治活動をするため」

 

「自分の客層から、強い批判を浴びない程度を基準にして、政治的決定をするだろう」

 

という、未来の方針まで、ある程度の確度を持って、わかります。

 

つまり、例えば・・・

 

「『AIゆりこNEWS』で使われている技術は、『AIの最先端技術ではない』、故に、小池さんに都知事を任せていると、東京都はAI技術競争に本気にならないのではないか」

 

という心配・懸念については、「対応しない」という可能性も、濃くなると予期できます。

 

そうならないで、小池さんはちゃんとAI技術を発達させるように適切に行動するかもしれませんが、「そうならない」筋も、十分にありえるな、という

 

「運命の分岐」が見えてきます。

 

そして、さらに、「その分岐」に対して、自分が適切に対応する(小池さんに投票するor投票しない)ことに繋がります。

 

このように、総合的には「想像」「妄想」であっても、

 

ある程度確度がある情報であるならば、そこを基礎として、枝葉のように、推論を進めて、適切な判断(幅のある運命の分岐に対する適切な受け)ができるようになります。

 

そうやって、情報が足りない致命的な状況に対する、補完手段としています。

 

■場の理に従って、適切に進行ルートを選択する

日記が長くなったので、もうちょっとだけ書いておわりにします。

 

「場の理に従って」と書いているので、「場の理」が見えないといけません。

 

物質世界であるなら、「物理」だし。

 

メンタル世界であるなら、「精神物理」だし。

 

私は自閉症気味で、あんまり感情豊かではないので、「精神物理」はよく知りません。

 

例えば、「元気があって気持ちの良い『いらっしゃいませ!』」は言えません。

 

居酒屋という場においては、やっぱり気持ちの良い「いらっしゃいませ」が言えた方がいいですよね。

 

マルクス・ガブリエルさんは、「この世には、大小あらゆる場が無数にある」と言っていました。

 

場はいろいろあるので、あらゆる場「楽しいおしゃべり」とか「ビジネス交渉」とか「戦場」とか・・・その場その場の理を見るようにできればベターです。

 

(まとめ)

地球上の例えば「物理」は、やさしい初心者用のシンプルなものなので、習得はそんなにハードルは高くないです。

 

問題は、情報が十分に揃わないことです。

 

本をたくさん読んでも、メディア記事を読みあさっても、十分ではない。

 

十分な情報さえあれば、理の方は簡単ですから、かなり精度の高い合理的判断ができると思います。

 

AIは、情報は比較的大量にインプットするようですので、

 

それと同じインプットを得れば、私はガチンコでAIに勝つ自信があります。

 

自信があるというよりも、やりたいし、誰かがやらなきゃいけないと思っています。

 

おわり