なんかまた、炎上しているようで。
ミセスグリーンアップルさんという音楽バンドグループが「コロンブス」という新曲をコカコーラとタイアップで出したら、
MVで本人たちがコロンブスとか、ナポレオンとかの偉人に扮して、類人猿を従えてるような表現があって、奴隷使役のようだと、人種差別的な表現に対して批判が集まって、
結局、スポンサーも諦めて、MVはお蔵入りになったようです。
別に炎上するのは自然発生なのでいいんですけど、
「アーティストが曲書いて」「MV撮影して」「炎上して」「お蔵入り」って、
なんか手間がもったいないですね。せっかく一生懸命作ったのにおじゃんになるのは。
で、コロンブスは、私知らなかったんですけど、アメリカ大陸を発見したすごい人というよりも、原住民とかにひどいことしたなかなかの侵略者だったそうです。
へえ~、
私はMVをテレビニュースでちらりと見たんですけど、
MVに類人猿がいたんですよね。
で、リアルのコロンブスは奴隷を集めていたらしいので、
その類人猿は、差別的なひどい扱いを受けていた人達を示唆している、これは良くない!という流れらしいです。
なるほど、一般的には「類人猿」とか「サル」は人間より劣っているという認識なんだな、と解釈しました。
韓国でも「犬」は劣っているらしいし、
まぁ、確かに誰かから「お前はサルみたいな奴だな!」と指さされたら、「あっ私、侮辱されてる・・・」と思いますけど、
実質的に、substantiallyに(←数ヶ月前に覚えた単語)、
類人猿が人間より劣っているとは思わないですね。
大分前に日記に書きましたけど、
例えば「火を、道具使って自分で起こす」って、ハンパないですよ。
火を起こせないのが当たり前の前提で、火を起こすんですよ。
原理とかもよくわからないのに。そもそも「火」って何コレ?の世界で。
おそらく最初に火を起こした「サル」は、寒冷天候で、家族を凍死させてしまった親サルなんじゃないかと想像します。
どうしても火を起こしたかったんですよ、きっと。
その「受け入れがたい現実と対峙する熱量」とか、「深い悲しみの果ての怒り」とか、「気合い」は、尊敬に値すると思いますね。
あと、最初に空に飛んだ「鳥類」とか。
最初に飛んだのは始祖鳥とか、恐竜かもしれませんが、
とにかく、誰も空を飛んでない状況で、空を飛んだんですよ。自力で。
手をバタバタさせて、ぴょんぴょんジャンプして、一生懸命に。
おそらく「飛ばなきゃ死ぬ」という認識が強かったんだと思いますが、
傍から見たらそんなぴょんぴょんジャンプしてる奴は、明らかに「頭おかしい奴」です。
「なにやってんだコイツ?狂ってんのか?バカか?」
って他のみんなから思われたでしょうね。
でもそれを継続したら、実際に飛んじゃったという話です。
これも、私にとっては、痺れるストーリーです。
一般的に頭おかしいことしてるバカでも、飛びたいと信じたら実際に飛んじゃうんですから。
そういう視点があるので、
「だって類人猿はパソコン作れないじゃん」「パソコンで速い計算できないじゃん」
という一事で、サルが劣っているとは、思わないんですよね。
なので、ミセスグリーンアップルの大森さん?がゆっていた
「MVは偉人と類人猿が時代を超えて一緒にパーティーする趣旨」っていう説明は、そんなに苦しくないな、と思いました。
普通にサルが人間と絡んで仲良くしてる感じと思います。
ただ、コロンブスは「偉人」というよりも「怖いひどい人」の人間として世界では認知されているようなので、
まぁ、アウトになるのもしかたないかもしれませんね。
なぜコロンブスを曲の題材にしたのか、コロンブスのことをよく調べなかったのか
そこがちょっと気になりますが、
後の祭りなので、あんまり探ることはしないようにしよう。
おわり