A diary 8/28その③

ヤフーニュースで「そごう・西部百貨店」の労働組合が、交渉決裂から、今月31日からストライキする予定との記事を読みました。

 

なんでも、セブンアイホールディングスが百貨店事業を外資に売却し、事業計画が変わった後に今働いている従業員さんの雇用が失われるというもめ事のようです。

 

うーん、セブンとしては、不採算部門を切り離したいのだろうけど、雇用が失われるのは私は嫌ですね。嫌とかそういう問題じゃ無いかも知れませんが。

 

ネットショッピングが無駄に発達しているので、その分、百貨店のビジネスモデルが崩れてきているのだと思いますが、百貨店も、微調整すれば「良い売り場」になると思うんですよね。

 

ただ時代が悪くて、今は生活厳しい人の方が圧倒的に多数派ですから、百貨店で「ちょっとリッチな商品」を買おうという層が薄くなっているのだと思います。

 

「百貨店にいけば、○○がスムーズに手に入る」という価値を、作っていけば、百貨店の箱も生き残れるんじゃないかと思います。

 

逆に言えば、過去のやり方を続けていくような在り方だと、生き残るのは難しいでしょう。多くの人にとって、百貨店に買いに行く動機が無いですから。

 

外資が入って、テナントに家電量販店、というのも、まぁ外資にとっても商売ですから、やりたいようにやればいいんじゃないでしょうか。

 

理想を言えば、セブンが、現状維持では失われる予定の百貨店の雇用を、リベンジというか復活できるように、新たな形の「売り場」としてニュー西部・そごうをプロデュースできれば、良いと思うんですけど、

 

実際にはそれをやるだけのアイディアと実行力がない、もしくは、はなからやる気がない、のどちらかなんでしょうね。

 

私だったら、ニュー百貨店を作りにいきますね。その過程で、結局テナントは入替えになり、同じようにストライキになるかもしれませんが。

 

ネットショッピングが隆盛なので、ブランドショップとかは、「一旦ネットショッピングに退いておいて」「そこから店頭販売ならではの付加価値を後付けしていく」みたいな戦術がいいんじゃないかと思います。

 

ここまで書いて、やっぱり雇用流動性、いったん辞めた人のリベンジ、復活の受け皿、その辺が日本経済の回復には必須になってくると思います。

 

派遣社員とか非正規雇用が増えても、転職するたびにどんどん沼にはまっていくような、負けっぱなしになる、循環のない流動性(固定された身分制度)を導入したから、多くの人が低い地位に固定された、という現象しか起きませんでした。

 

企業で保身に走っていそうな人にメッセージを贈るならば、

 

あなたが守っている地位は、あなたの自力で得られたものじゃないので、そんなに守ってもしょうもない。

 

です。